━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00104━2010.3.31━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第104号「私の中小企業診断士試験合格法 その2」◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■今年も早いものであっという間に1年の四分の一が過ぎてしまいました。

 今日で3月も終わり、明日からは4月で新入社員、新学期の季節です。

 うちの近所の桜も見頃迎えています。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。 

 資格コンサルタントの末木紳也です。
 

■前回、中小企業診断士の1次試験を3回目の受験でやっとパスしたが、

 今度は新たな関門が待ち受けていたという話をしました。

 当時、1次試験合格後、2次試験までは僅か3週間しかなかったので

 もう完全にお手上げ状態でした。試験を受ける前からギブアップ宣言を

 しているようなものでした。

 それでは私は、いったいどうして試験に合格したかをお話しましょう。


■当時、診断士の2次試験には事例研究の3問以外、中小企業対策という

 科目がありました。

 (※注 今は中小企業対策は試験科目からなくなっているそうです)

 中小企業対策の設問は600字は3問から1問選択、150字は7問

 から3問を選択して答える問題でした。(確か当時の記憶が正しければ)

 私は勉強すれば確実に得点できるこの科目に集中して取り組みました。


■私は600字用の論述問題を10個、150字用の問題の解答を

 100個を作って、完全に丸暗記することにしました。

 でも、これをカードに作るだけで50時間は掛かりました。

 後は、試験会場で完璧にアウトプットができるようにしました。

 1時間目は中小企業対策だったのでこの作戦はズバリ当りました。

 本番では、9割方得点できたと思っています。


■しかし、問題は次の3問からなる事例研究でした。

 何度も言いますが、私は1次試験までに3年も掛けているので、2次

 試験用の勉強はほとんどしていません。

 まあ、真相はぶっつけ本番で試験に臨んだというのが本当なのです。

 でも、これが拍子抜けするくらい私には簡単に感じたのです。


■私は前職が流通業界の人間で、食品卸売業で営業をしていました。

 合格できた大きなヒントは実はここにあるのです。

 当時、私が受験した診断士(商業部門)の事例研究は、たいてい

 流通業(卸売業・商業)から出題される問題でした。

 スーパーの経営戦略とか商店街の活性化等そんな問題が大部分でした。

 私が受けたその年は確か、流通業の経営戦略(2問)と商店街の問題

 だったように記憶しています。


■そのうちの1問はラッキーなことにズバリ、卸売業の問題でした。

 かつていた業界にいた人間なら常識的な問題だったのです。

 問題を読んでいるうち、自然と笑みがこぼれてきたのをつい昨日の

 ことのように思い出します。

 他の問題で出た商店街の活性化もとても易しく感じました。

 私は試験中にも、「あれほど苦労した1次試験は何だったのだろう」と

 自問自答する始末でした。 



■下から記号を選ぶ問題では、

 解答が「I A M C O N S U L T A N T」

 になるという、出題者のジョークにも余裕で気付くことができました。
 
 苦手な多変量解析という問題も半分くらいは取れました。

 1次試験ではいつも時間がなくて困った私が、2次試験では時間が余り

 過ぎて困りました。

 何度答案を見直しても、時間が十分すぎるほどあるのです。

 最後の問題は、試験終了20分前に混雑を避けるために会場から

 退出してきてしまったほどでした。



■11月15日の2次試験合格発表に私は合格している自信がありました。

 中小企業対策85%、事例研究70%としても余裕で合格している筈です。

 でも、長く試験を受けていて、確実に合格していると思えたのは実は

 この時が最初で最後です。この時はそれほど手応え十分だったのです。

 ただ、診断士の勉強は1次試験が2次試験のベースになっていることは

 確かでした。私は事例研究の勉強はほぼゼロでも十分、対応できたのは

 基礎力がついていたからです。

 私の場合、働いていた業界が流通業界だったことも大きな要因だった

 かもしれません。金融機関の人などは1次はパスしても2次試験で何度も

 苦杯を舐めている人も多くいました。 


■こうして、私は長い受験生活に終止符を打つことができました。

 1次試験までは3年も掛かった超スローペースな私が1次から2次試験合格

 までは僅か3週間という結果でした。

 資格試験は合格できる時は、意外にもあっさり合格してしまうものかも

 しれませんね。

 全てが当てはまるかわかりませんが、司法書士や税理士などでもその業界に

 いると普通の人よりも試験には合格しやすい環境であると思います。

 仕事や実務で知っている知識と、机上の理論ではやはり違いますから。

 司法書士事務所や会計事務所で資格を目指す人は最大限、このメリットを

 生かして欲しいと思います。


■翌年、私は実習に合格して診断士の資格をゲットしました。

 しかし、そこで苦労は終わらず、険しい道のりはまだまだ続くのでした。

 本日もご愛読ありがとうございました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
■資格コンサルタント末木紳也のホームページ
 発行者Webサイト: http://www.shikaku-21.com
□ご連絡先:業務(仕事)ご依頼・お問い合せフォーム、
 http://www.shikaku-21.com/gform1.htmlからご連絡ください。
■電話:046-865-0183
 メールマガジンについてのご意見 ご連絡先⇒ info@shikaku-21.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□」末木 紳也
  発行者Webサイト: http://www.shikaku-21.com
■本文に関するご意見,ご感想はこちらまでお願いします。
 info@shikaku-21.com
★過去の全バックナンバーがご覧になれます。
 ⇒ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000153126
★このメールマガジン転送は結構ですが掲載された記事の内容を許可なく転載する
 ことを禁じます。お問い合わせ下さい。 (C) Copyright -2005
■購読解除はこちらからお願いします。
  http://www.mag2.com/m/0000153126.htm