━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00107━2010.5.12━━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第107号「就活のための私の資格活用法 その2」◇
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■爽やかな季節です。

 朝晩の風もとて涼しく気分が良いです。

 長いゴールデンウイークも終わり、なかなか仕事モードに戻れない方もいる

 かもしれません。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。


■診断士を取って、コンサルティングファームに転職したまでは一応、

こちらの思い通りで成功だったのですが、「いきなり新会社に転籍だ」と

いう話に私は大いに面食らいました。

 それも、経済産業省(当時の通産省)と民間企業が出資してできた国策会社

 だというから二重の驚きでした。

 新会社はプロパーは私を含め僅か数名で、ほとんどは政府系金融機関や他の

 出資元の企業からの出向者で構成された、いわば混成部隊として発足しました。


■でも、素人集団がいきなり商業開発のような大きなプロジェクトを請け負う

 ことになるのですから、だいたいその困難の程度は容易に予想できます。

 ただ言葉は悪いですが、案件そのものは通産省が唾を付けてくれるお陰で、

 いわゆる紐付き案件で、営業努力とかはほとんどありませんでした。

 私も一人前のプロコンサルタントとして、数件の案件を受け持つことに

 なったのですが、仕事では早々に躓いてしまいました。


■新会社はそもそも民間の開発ではなく、街づくりという視点でショッピング

 センターなどの調査や開発を手掛けるところに大きな特徴がありました。

 ここで質問があるのですが、この場合、コンサルとしてまず、要求される

 知識は何だと思いますか?

 ー それは一言で言うと、土地や建物に関する専門的な知識でした。

 でも、当たり前のことですよね。土地の確保なしでショッピングセンターの開発

 などありえませんから。


■しかし、以前のメルマガでも再三お話ししましたが、不幸なことに私には土地や

 建物に関する知識は欠片ほどもありませんでした。

 でも、私はSC業界では基本的、常識の範囲とされる会議さえも付いて行けない

 のです。例えば、

 「用途地域って一体何のことだろう?」

 「ショッピングセンターってどこでも勝手に作れる訳じゃないんだ」

 「3年ないし、4年に一度の都市計画の見直しとは一体何ぞや?」

 「建設協力金って何? また、十年後から戻ってくるってどういうこと?」

 次から次へと初級の疑問が出てきます。

 しかし、当たり前の話ですがプロコン(?)の私に対して懇切丁寧に指導、

 解説してくれるような奇特な人は誰もいませんでした。

 というか、私もロクすっぽ知識もないのに、あたかもプロのコンサル面して

 知ったかぶりをしていたのでした。(まあ、自業自得です)


■しかし、一夜漬けで憶えた知識や付け焼刃的な知識は必ず破綻し、

最後は必ず、ボロが出てしまいます。

 私は早々にクライアントからも社内でも「使えないコンサルタント」という

 烙印を押されてしましました。(これはかなりヤバイ展開でも仕方ない)

 コンサルとしての常識でも、ただ専門知識がないだけで無能呼ばわりされて

 しまう。でも、これが現実、コンサル業界では当たり前のことでした。

 それで、私はどうしたか。

 本音を言うと、きちんと最初から宅建の勉強をしたかったんですね。

 でも、それは日常業務が忙しくて許されなかった。

 「仕事とはいつも走りながら学び憶える」と誰かが本で言っていたことを

 思い出しますが、私はそれができるほど器用な人間ではありませんでした。


■宅建のテキストを買って車内で勉強したけれど、疲労した頭には入りません。

 そこで、私は3年後、再び資格スクールの門を叩くことにしました。

 宅建の日曜コースで、日曜朝10時から午後4時まで講義を受けることに

 したのです。

 それも、仕事でほんの少しだけ周りを見れる余裕ができた頃のことでした。

 私は疲れた体に鞭を打って、TAC横浜校に通いました。

 でも、今思い出してもあの時は満足に休みもなくていつも疲れていました。

 この続きは次号にお話します。

 本日もご愛読いただきありがとうございました。
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◇編集後記◇ 
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ところで、メルマガを書いていて感じたのですが、私が最初に資格スクールに通
っていた二十年ほど前は、資格スクールと言えばどこも雑居ビルのワンフロアー
や一角にありました。しかし、今資格スクールは駅前の最も立地の良い、高層ビ
ルに入っています。昔のことを思うと隔世の感がありますが、それだけ資格産業
が日陰産業でなく、成長産業であるということを証明しているのでしょうか。
とにかく資格スクールはこの二十年で、すっかり明るいイメージになりました。
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