━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00115━2010.11.17━━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□
◇第115号「ダブルライセンスの甘い罠2」◇
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■11月も半ばを過ぎ、日増しに寒さが募ってきました。
今年は猛暑のせいか、紅葉シーズンは全国的によくなかったようです。
紅葉を通り越し、いきなり落葉という観光名所でガッカリした人も多いとか。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
資格コンサルタントの末木紳也です。
■たった3ヶ月の勉強で受けた司法書士試験に惨敗した私には、その後すぐ、
10月にもう一つの試験である行政書士試験が控えていました。
私は司法書士試験講座に、既に70万円もの大金を支払っていました。
ただ残りの講義をパスし、カネをドブに捨てるようなマネだけはしたく
ありませんでした。
民事訴訟法、刑法などは元々興味もあり、危機管理はコンサルタントにも
必要不可欠な知識だったので、この先知っておいて損することはないと思い、
司法書士試験は諦めたものの、講座には通い続けていました。
■しかし、同時にそろそろ行政書士の勉強も再開しなければなりません。
私は司法書士の勉強を始める前に3ヶ月程度、通信講座で行政書士の勉強を
していましたが司法書士講座が始まると同時にこちらは中断していました。
当時、私は司法書士試験に比べ、行政書士程度の試験なら楽勝で合格できる
と思い、試験を舐めて掛かっていたのでした。
私が受験した頃はまだ、行政書士試験に論文試験というものがありました。
私は論文対策だけはきちんとしておいた方がよいと思い、LECの論文対策
コースに申し込みました。
この頃で資格試験への投資額は既に100万円を超えていました。
■当時の行政書士試験は大きく分けて、一般教養問題と行政法、地方自治法、
行政手続法、行政不服審査法、住民基本台帳法、憲法、民法、商法、税法
などの法令問題、それと論文問題でした。そして、6割5分~7割程度を
クリアすれば合格できる試験と言われていました。
ご存知のように司法書士試験と行政書士試験は民法や商法などで被る部分も
ありますが、法令問題は圧倒的に行政法や地方自治法からの出題が多いの
も事実です。
■しかし、私はもっとも重要な行政法の勉強を疎かにし後回しにしていました。
行政書士試験は他の国家試験のように相対評価の競争試験ではなく、論文で
大きな怪我さえしなければ合格できると思い、甘い気持ちで試験に臨みました。
結果はビミョーな出来具合でした。
自己採点では一般教養7割を、論文はほぼパーフェクトの出来でした。
ただ、法令問題の出来が思ったより悪く、おそらく五割を切っていました。
■合格発表は翌年の1月です。あくまで自己採点なので万が一合格している
可能性も無きにしも非ずと思いつつも、鬱々とした日々を過ごしました。
11月頃は司法書士試験の講座もすっかり諦め、行政書士試験の結果も
いまさら気にしても仕方がないと思うようになりました。
結果的には私はその法令問題で墓穴を掘ってしまい、完璧に出来た論文
試験は採点すらしてもらえなかったのです。
このことは後々聞いて知ったのですが、その時は正直蒼ざめましたよ。
いくら総合点勝負と言っても、一科目で基準点をクリアできていないと
他の科目が出来ても全体をカバーすることは出来ない怖い試験なのです。
■そんなある日、日本経済新聞を読んでいると、思わぬ記事が目に留まり
ました。それは公務員の中途採用募集の記事でした。
それは北陸にある某市役所が出した職務経験者採用の募集記事でした。
ところが応募要件は「中小企業診断士の有資格者」というものでした。
普段の私なら絶対に見過ごすような記事でしたが、診断士というワードが
私の心に妙に引っ掛かったのでした。
そして驚くことには、年齢でも私でも受験可能なことがわかりました。
この時の私の気持ちは、ここに是が非でも就職したいという気持ちよりも
むしろ、何だか面白そうという好奇心の気持ちの方が強かったのです。
■その市役所はある程度の規模の市役所でしたので、東京の永田町にも東京
駐在事務所がありました。
永田町界隈は、かつて私がコンサルタントとして勤務していた会社のある
場所からも目と鼻の先で、とても懐かしく感じちゃいました。
千代田区平河町、半蔵門、永田町、三番町、霞ヶ関、港区あたりは私の
フィールドで、よく出没していた庭のような場所でもあったのです。
私は喜び勇んで、市役所の東京事務所に願書をもらいに行きました。
■永田町から戻り、願書に記入を済ませると市役所に送付しました。
すると早々に受験票が送られてきました。
まさか、この歳で市役所を受験することになるとは思いませんでした。
でも、北陸は私にとってとても思い出の深い場所でもあるのです。
初めてショッピングセンターを作るプロジェクトを手掛けたのは、同県の
別の市役所の案件でした。県との協議や打ち合わせには頻繁に同市を訪れて
いましたので、宿泊したこと繁華街で食事をしたことも数限りないのです。
■向うには知人や友人も多く、試験というより何だかコンサル時代に戻って
出張で仕事に行くような感じでウキウキ、ワクワクしていました。
そして、試験当日の日は容赦なくやってきました。
この続きはまた次回に。
本日もご愛読いただきありがとうございました。
◇編集後記◇
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最近、出張する機会はほとんどない私ですが、コンサル時代は頻繁にビジネス
ホテルを利用しました。
おそらく、ここの市の目ぼしいビジネスホテルはほとんど制覇したような気が
します。ホテルは宿泊だけでなく、打ち合わせや社交の場にも利用できるので
便利です。私はJALホテルの最上階にあるラウンジがお気に入りで、年がら
年中行っていたのですが、こういうホテルって出張でたまに利用するからいい
感じなのであって、実際その地に住んでいたらそれほど利用しないもんなんで
すよね。
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