━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00120━2011.4.13━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□
◇第120号「コンサルタント時代の思い出」
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■東日本大地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
大地震から早1ヶ月、数多くの尊い命が失われ、いまだ行方不明の方が
多数おられることに深い悲しみを感じております。
当メールマガジンをお読みいただいている方にも、東北地方で不幸にして
今回の地震に遭われた方もいるかもしれません。
私も一人の日本人として、皆様のご無事と日常生活の回復、道路や住宅
などのインフラの整備、早期の復旧活動を切に望みたいと願っております。
■ところで、私も個人的には東北地方には数多くの思い出があります。
商業コンサルタント時代は地方の仕事が多く、というかほぼ100%が
地方の仕事でした。中でも特に多かったのが東北地方の仕事でした。
今回の地震で大きな被害を受けた地域を私も担当していたことがあります。
例えば今回、最大震度7を計測した栗原市は市町村合併で出来た市ですが、
かつて志波姫町という町で、新幹線のくりこま駅周辺の商業集積の調査を
担当させていただいたことがあります。
■今回地震で被害のあった地域では、岩手県では気仙沼近くの千厩町や
内陸の金ヶ崎町、福島県は原発被害の本宮町(現在は本宮市)などの調査
も担当させていただきました。
私は直接担当ではなかったのですが、今回大きな被害に遭った岩手県の
宮古市や大槌町なども確か、社内で調査受託をしていました。
様々なテレビ報道を見ながら、私も個人的に仲良くなった人もいたので、
知人でも被災している人がいるかと思うと辛かったです。
■地震はとても怖ろしいと思います。
日本列島はいまだ頻繁に余震が続いています。
ただ、商業コンサルタントの観点から言えば地震は街づくりのよい契機に
なりえます。街は一度、完全にスクラップしてしまった方が街づくりには
よく作用する場合が多々あります。
街より命が大切なのは当然なことですが、街づくりの場合は一度街を壊して
しまうと街を最初からデザインし直し、作り直すことが可能となります。
これは、じつは私がコンサル時代から悩んでいたことでもありました。
商店街の活性化などはリニューアルが基本で、街を壊して最初から作り直す
という大胆な発想はどこの自治体でも持てないのでした。(当たり前ですが)
しかし、これはコンサルタント泣かせで周辺に更地もない場合、抜本的な
解決策が持てなく困りました。
■しかし、終戦時の例を挙げれば、空襲で焼け野となった都市や地域は意外と
街づくりがスムーズに進行しました。焦土と化した広大なエリアには幅広い
幹線道路ができ、区画整理がされ、やがて公共施設や商業施設、住宅などの
建物が整然と張り付いて行くことが可能になるのです。平たく言えば、計画
的な街づくりが可能になるのです。
ところが、今の日本の商店街はセットバック一つしようにも地域住民のコン
センサスが得られない場合、いつまで立っても前に進めないのが実情です。
だから10年立っても20年立っても街が全然変わらないし、変われない
のです。そんな街や商店街は今や、日本全国いたるところどこにでもあります。
■今回の地震では多大な被害が出ました。死者、行方不明者は3万人近くいると
いうことです。戦後最大の災害、惨事だと思います。
人の命が最優先です。でも、未来を生きる人には街の復興も大切なことです。
街を再興するという意味では今回は千載一遇のチャンスかもしれません。
壊滅的な被害に遭った気仙沼市、宮古市、陸前高田市などは新たな街づくりを
する機会なのかもしれません。数多くの方の尊い命の犠牲の上に成り立つ
街づくりなのは心が痛みますし、残念なことなのですが。
いつか東北に行った時、元気に生まれ変わった街並みを是非見たいものです。
本日もご愛読いただきありがとうございました。
◇編集後記◇
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三陸海岸をゆっくり走る三陸鉄道が好きでした。旅番組でよく見ていたので今回
の地震はとてもショックでした。今回の地震は宮城、岩手、福島だけの問題でな
く、日本人全ての試練だと思います。
ただ、日本は何度も復興して立ち直って来た国で、東北人の方の芯の強さも信じ
ています。ガンバレと口で言うのは簡単なのですが、時折り見られる子供たちの
笑顔には心が和む気がします。日本の復興を心からお祈りしております。
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