━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00123━2011.6.22━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第123号「資格士業とテレビドラマの関係」
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■梅雨のうっとうしい季節になりました。

 皆様いかがお過ごしですか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。

 昨日、たまたまテレビを見ていたら公認会計士が主役のドラマを

 やっていました。私はじつは最後まで見られなかったのですが、今日は

 資格士業とテレビドラマの関係についてお話したいと思います。


■一口に、資格士業が主役のテレビドラマと言っても結構、いろいろな

 ドラマがあることがわかります。

 一例を挙げれば弁護士、税理士、行政書士、土地家屋調査士等々。

 皆さんも気付いているかもしれませんが、弁護士、検事、税理士などは

 一つのドラマとして定着し定期的に放送され、シリーズ化されています。

 しかし、これほど資格士業がドラマになりやすい理由とはいったい何

 なのでしょうか?


■それはおそらく、これらの資格士業の仕事が一般には馴染みやすく、わかり

 やすいからだと思います。イメージしやすいというか。

 大よそのイメージは弁護士は大きな事件を解決してくれる人、会計士は

 会社の不正経理を正してくれる人、税理士は脱税を見抜く人、行政書士は

 身の回りの事件を解決してくれる人といった感じです。

 小林稔侍主演の「税務調査官・窓際太郎の事件簿」などは人気ドラマとして

 すっかりお茶の間に浸透しています。

 上記の資格はいずれも業務独占資格ですので、仕事もイメージしやすいから、

 ドラマにもなりやすいのかもしれません。


■一方、中小企業診断士やファイナンシャル・プランナーなどの資格士業はテレビ

 ドラマになることはまず、ありえません。

 私も一応、中小企業診断士の有資格者なので、いつか診断士が主役のドラマが放送

 される日が来るかもしれないと心待ちにしているのですが、診断士が主役のドラマは、

 一向に現れません。私の記憶に間違いがなければ今まで一度も見たことがありません。

 その理由は、中小企業診断士やファイナンシャル・プランナーは名称独占資格で、

 仕事の内容がわかりにくく、曖昧だからだと私は勝手に解釈しています。


■確かに弁護士や税理士の仕事がわかりやすいのに比べて、診断士やFPって普段、

 一体何をやっている人か普通は想像も付きませんよね。

 私の知人でも診断士だけを看板にして仕事をしている人ってほとんどいません。

 もし、いたとしても少数でかつ必ず地方在住の人です。

 理由は多分、全面に診断士資格を掲げても仕事にならないからだと思います。

 私自身は子供の頃から枠に嵌められるのが大嫌いだったので、この資格は自分に

 とても合っていると感じたりしています。


■ちなみに私の診断士受験時代からの友人で今、コンサルとしてかなり成功して

 いる方がいますが、その人は資格を取った当初から資格を全面に出していません。

 むしろ、資格を持っていても自ら語らないような時期もありました。

 その人曰く「資格を全面に出すとそれだけの人間だと思われちゃうから」だそうです。

 資格はあえて出さないのだとかで、名刺にも敢えて刷り込んでありませんでした。
 

■話を戻しますが、業務独占資格はやはりテレビドラマになりやすいと感じます。

 最近、人気の社会保険労務士などはストーリーになりやすいと思います。

 たとえば、日頃から上司のパワハラやセクハラに悩む若手社員が何かの拍子に

 殺意が芽生え、つい上司を殺害してしまった...しかし、その人は日頃から

 上司のいじめに悩み、耐え、街の社会保険労務士に相談していた...

 もちろん、このドラマの主人公は知的な感じのする女性社労士です。


■一方、中小企業診断士が主役ではドラマを作りようがありません。

「下町中小企業社長殺人事件」では陳腐すぎて面白くありませんし、第一経営を

 巡るトラブルなら役柄としてはやはり、税理士や会計士あたりが打って付けです。

 まあ、キャラが被るという点でも診断士は大分ソンしてますね。(汗)

 大昔、作家の森村誠一さんが中小企業診断士を主役とした小説を書いたと聞いた

 ことがあるのですが、残念ながらその小説のタイトル名を忘れてしまいました。


■人にはそれぞれドラマがあるといいますが、ドラマになるほどの人生を歩んでいる

 人はやはり少なそうです。だからこそ、派手なキャラが好まれるのでしょうか。

 ただ、これらのドラマに出てくる主役の特徴は出しゃばりすぎというか、

 いずれも自分の仕事のからはみ出て自らで事件を解決してしまうことです。

 事件を解決するのは本来は資格士業者ではなく警察の役割な筈ですが。

 枠に嵌めようとしても、どうしてもそこから飛び出て、事件を解決する糸口を

 作ってしまいがちで、そこが私はそこが気に入らないのですが...

 最後に、早く中小企業診断士が主役のドラマができますように。

 もし、要望があれば私が書かせていただきますから。

 本日もご愛読いただきありがとうございました。

◇編集後記◇ 
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先日、用事があって久々に六本木に行ったのですが、街の様相がすっかり変わっ
ていました。あんな所に六本木一丁目駅なんてあったっけなどと一人、悩んでい
たのですが、行きは何度も乗換えをして苦労したのに、帰りは東急線と繫がって
いたことが判明し、そのまま一本で横浜まで行けました。こんなことも知らなか
った私はもはや地方の人間そのものです。山手線のことだけは詳しいんだけど。

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