━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00129━2011.12.21━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□
◇第129号「1点差の実力ってどれくらい違いがある?」
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■今年も残り、あと僅かになりました。
本年のメルマガは最終号になります。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
資格コンサルタントの末木紳也です。
■1年経つのは凄まじく早いですが、今年は悲しい出来事がたくさんあり
ました。3月の東日本大地震で多数の方が犠牲になり、また著名人が多く
亡くなったことも今年の特筆すべきこととして強く心に残っています。
しかし、こんな中で明るい話題もありました。
FIFA女子ワールドカップではなでしこジャパンが優勝し、日本中に勇気と
感動を与えてくれました。来年はロンドンオリンピックなので楽しみです。
■ところで、バレーボールも先日、ロンドンオリンピックの予選会を兼ねた
FIVBワールドカップ2011の試合があって、テレビ中継されていました。
私はつい、毎日のように見入ってしまいました。
日本男子はロシア、ブラジル、イタリア、アメリカなどの競合チームに善戦
はするのですが、最後の最後で競り負けてセットを落としてして負けてしまう。
バレーはジュースがあるので1点差の負けはないのですが、2点差、3点差
など僅差で落としたゲームが数多くありました。
■私はこういうゲームを見ながら、僅差の勝利というのは数字で見る差より、
実際は、もの凄く実力の差があるんじゃないかなと考えていました。
日本のバレーが世界レベルまでは行っているのは誰の目にも明らかで、
間違いありません。でも勝つためにはほんの少しだけ何かが足りない。
監督は敗戦についていろいろ言っていましたが、結局素人の私にはよくは
わかりませんでした。
■しかし、一つだけ確かに言えることはその2点差や3点差の結果が今後の
運命を大きく変えてしまうことがあるかもしれないということです。
全日本のバレーボールの選手ならおそらく、オリンピックに出場することを
夢にまた、目標に頑張って来たのだと思います。
でも、たった数点差での負けもオリンピックに出場できなければその先の
メダルなどは夢の夢です。
■話は変わりますが、柔道でオリンピック二連覇を果たし、金メダルを獲得した
選手が教え子へのセクハラ容疑で逮捕されました。
スポーツの世界では名誉が逆に仇になることがあるので、頂点さえ極めれば
日頃の素行は目を瞑ってすべて許されるという極端な考え方も困りものです。
勝負に勝つことだけが目的ではないでしょうが、私はバレーボールの試合は
非常に惜しかったなと今でも思います。
あと2点、3点先に取れば勝てた試合なのに...
そうすれば後の展開も変わっていたかもしれないのに...
■でも、じつはこれって資格試験にも当てはまります。
宅建でも司法書士でも合否を分けるのは、ほんの1点とか2点です。
その僅かな差が天国と地獄の明暗に分かれる。これこそ資格試験の現実です。
でも、この1点や2点こそがじつは死ぬほど真剣に試験に取り組んだか適当に
試験に取り組んだかの差だと私は思うのです。
「まあ、これくらいやれば試験に合格できるだろう」とか
「オレならギリギリで合格ライン滑り込んでみせる」という甘い気持ちで
試験に望んで合格できる人は稀だと思います。
(あくまで凡人である私の経験上の話ですが)
■試験の合格ラインが70点だとして、最後の最後まで必死で試験に取り組んだ
人がギリギリ70点で合格できるケースはあっても、一方で適当に勉強した
人が68点や69点で落ちることはじつはザラに、よくあることです。
でも、その1点差や2点差は、じつは計り知れないほど大きな差なのです。
最後まで侮れないし、油断したり気が抜けないのが資格試験です。
だから男子バレーの2点差や3点差はそのまま相当な実力の差だし、彼らが
勝つためには強豪チーム以上の練習に継ぐ練習を積まなければならない。
■結局、学問に王道なしで、テクニックや要領だけで上手くやろうとして
最後に泣きを見る人が絶えないのが多いのも資格試験の本来の姿です。
一方、最後の最後までたった1点にこだわって掴み取ろうとした人が、
最後に栄冠を勝ち取るのも資格試験の面白さかもしれません。
バレーボールを見て私はそのことを強く感じてしまいました。
本年もご愛読いただきありがとうございました。
◇編集後記◇
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昨日、久々に新宿に行ってきました。帰りは紀伊国屋やジュンク堂など大型書店
に立ち寄りました。神保町では書泉グランデに入って驚きました。3階のビジネ
ス書売場がすっかりなくなってホビーのコーナーに様変わりしていたのです。
書泉グランデは私が中小企業診断士受験の頃からよく参考書などを買い集めに行
っていた思い出の深い書店で、私のお気に入りの本屋の一つでした。ビジネス書
を扱わない書店になるなど到底考えられなかったのですが、馴染みの書店もどん
どん変わっていくのも時代の流れなのかもしれません。
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