━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00131━2012.3.28━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□
◇第131号「本を出版していろいろわかったこと」
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■めっきり、春めいた陽気になってきました。
今年は桜の開花も遅いらしいですが、来月になればそろそろ桜の花も
綻び始めるでしょうか。
花見に行きたいのですが、私はこの持期、花粉症で辛い毎日です。
皆様いががお過ごしでしょうか?
資格コンサルタントの末木紳也です。
■ところで、資格を取ると本を書くチャンスが巡って来ることがあります。
私も昨年、5月に新刊を上梓しました。
お陰さまで売れ行きはそれほどでもないのですが、出版をするとまあ、
いろいろなことがあります。
今日はそれを皆さんにお話しようと思います。
■一般的に本を出すと大概は書店に並ぶのですが、これが書店によって
扱われ方が全然違ったりします。
J書店は平積みなのに対し、K書店では棚差し、またS書店では配本
さえされない。あるいは売れても補充してくれなかったりします。
一口に新刊と言っても年間約7万冊もの本が出版される訳で、自分の本が
書店に必ずある筈はなく、なくても普通なことと受け止めるべきなのです。
また、本によっては稀に海外の店舗に行くこともあります。
私の場合、台湾までしか行けなかったですが、どうせなら太平洋を渡り
米国まで行って欲しかった。
■たまにメディアに取り上げられることもありますが、こんなことは非常に
レアなケースです。パブリシティを期待してメディアに本を進呈しても、
ほぼ100%は無視されてしまいます(笑)。
こんな時、紹介されると著者はとても嬉しく感じるものです。
私は昨年、版元様が全国紙の一面に広告を打ってくれたラッキーもあった
のですが名前の表記ミスなどもあって、反響は今イチでした。
でも今の時代皆、新聞なんか読まなくなったのでしょうか?
■また、こちらの意に反して図書館にどんどん本が蔵書されることもあります。
私の場合は最初に出版した本が図書館に入りすぎ、むしろそれを危惧した
くらいでしたが、今回は逆に図書館にはあまり入らなくて、逆に落胆したり
しています。(人とは勝手なものです)
図書館に本が入りすぎる場合、「おいおい、そんなに入れちゃ売れなくなる
から困るよ」と思うのですが、逆にほとんど入らないと「自分の本は図書館
向きじゃないのかな」とか、いじけてしまうもう一人の自分がいます。
■しかし、何よりも著者にとって最大の関心事は本の評判である書評です。
私の場合、書評が付くことは結構楽しみなので、それがどんな書評でも
ありがたく、入念に最後まで読まさせていただくことにしています。
「いいこと書いてくれた。ありがたいな」と思う反面、
「これは結構凹むぜ。当分、立ち直れそうもない」と思うようなシビアな
意見もたまにあります。
私は基本的に批評や貶しも歓迎するスタンスですが、ただ書籍は著者の
思惑通りに作られている訳ではないことも、一般の人に知ってほしいと
思います。本の作成には当然、出版社や編集者の意向が入っているのです。
■私もじつは昔、友人や知人などに本を送り、いい書評を書いてもらうと
姑息な手段を使ったことがあります。
しかし、たとえ友人でも人が書いた本など読みたくないのが世の常です。
こちらがいくらお願いしても、誰も書評を書いてくれはしませんでした。
(私の不徳のせいかもしれないですが)
また、やらせなのか、五つ星の書評が多数付くケースがあります。
でも、あれなども読む人が読めば内輪で書いているのがバレバレだったり
します。
■私の場合は、書評は人様の貴重な意見なのです。
だから、イタイ書評も胸に沁みるのです。
アマゾンで上位の順位を取るために自分で本を買い占めたりする人も
いるらしいですが、その行為はたいした意味を持ちません。
昔、私も「アマゾンで第1位」なんて人の名刺をもらったことがありますが、
こんなものってたいした意味があるのでしょうか?
当然今の順位は違うし、だいたい読者に支持されていない本は順位を下げ、
忘れられる運命にあります。(ここら辺が限界でしょうか?)
本を出すといろいろなリアクションがあって楽しいのですが、本の本当の
実力は出てから数年後にならないとわからないようですね。
本日もご愛読ありがとうございました。
◇編集後記◇
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本で思い出したのですが、私のサラリーマン時代の友人や診断士の友人でも本を
出されている人がいます。
たまたま書店で、昔の友人や知人の本があると嬉しく感じますね。たとえ人の本
でも知人の本はやはり違います。彼らのことを昔からよく知っている以上、あた
かも彼らと会話しているような気がします。
「文は人なり」とはよく言ったもので、本には性格が必ず出るようです。
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