━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0023━2005.09.7━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第23号 「資格には人生を変えるパワーがあるか」 ◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。
今日は、資格の持つパワーについてお話したいと思います。
■朝一番ですが、軽い笑い話をひとつ。
ある会社のランチタイム。部長が課長以下課員を引き連れ、お気に入りのレストラン
でランチと洒落込むことになりました。
この際、皆何を食べるか興味津々です。
新入社員のA君は今日寝坊して朝抜いてきたので、今日はボリュームあるもの、
例えばカツ丼や牛丼など腹持ちのいいものが食べたかった。
中年のBさんは、最近肥満気味なので昼食はざるそばと決めていた。
OLのCさんは、今日食欲がなく実は軽食で済ましたかった。
しかし、部長にオーダーを聞くとは「私は日替わりランチにしようか」と言います。
太鼓もちの課長がすかさずフォローします。 「私も日替わりを頂きます」と言うと、
そこにいた全員右に倣えで「僕も日替わり」「私も同じ」「私もそれで」等々。
結局、オーダーはじゃあ「日替わりランチ6つ」お願いしますで決まり。
でもこんな時、ひとりだけ「僕、カレーが食べたいのでカレーにしてください」なんて
言えませんよね。
皆さんは、こんな経験ありませんか?
■かつて、私は資格を目指す人は集団主義よりも個人主義の人に向いていると
言ったことがあります。
ここで皆さんに質問があるのですが、あなたはいつも昼食を誰と食べますか?
(答)
1.同僚または先輩、後輩と一緒
2.いつも一人
3.特に決まっていない
1と答えた人が圧倒的に多いのではないでしょうか?
集団主義の日本では当然のことですが、ビジネス誌で読んだ受け売りの知識
で申し訳ないのですが、一人でランチを楽しめないようなビジネスマンは大成
しないそうです。この意見は極端にしてもたまには、一人でランチを楽し
めるくらいの余裕は必要です。
ちなみに、私の場合はいつも一人でランチを楽しんでいました。
コンサルタント時代は、仕事の関係上12時にランチを食べられることは少なく、
1時過ぎに一人でふらっとランチに行っていました。
ちょっと時間をずらした方が店が空いていましたし、何より会社の人と行く
よりも自分の好きなものが食べられる。考え事をする時間が持てる等々一石
三鳥でした。
しかし、こういうことをいつも続けていると日本の社会では確実に協調性が
ないとか変人のレッテルを貼られてしまします。わがままや協調性のなさは、ある
意味、才能のある者だけに許される特権なのです。
■学生時代から特別な才能や秀でた能力を持たない私は、大学卒業後は何れか
の企業に就職しなければならないことは、当然のことでした。
成績も良くなく、コネもなかった私は、当時20社近くの企業を訪問しました。
いわゆる今でいう就職活動ですね。
今は略して就活(シュウカツ)というそうですが、何かハムカツみたいで嫌ですね。
■努力の甲斐もあって、食品会社に1社内定を貰えたのですが、私はこの時点
でもいつか会社辞めるだろうなと既に確信していました。本来、商品開発とか
企画とかがやりたかったのですが、最初に配属されたのは経理部でした。
仕事は銀行回りとか、残高照合とか雑務でした。若いうちは仕事を選べるよ
うなものではありませんが。
その頃です。資格を取ろうと思いたったのは。「そうだ。オレは資格を取って転職する
道がある。」28歳の時でした。それからは、本にも書きましたが中小企業診断士目指
して一直線。
当時、私は資格取得こそが、凡人が特別な人になれる唯一のチャンスだと信
じていたのです。
■私は、子供の頃からプロスポーツ選手や音楽家、作家のような才能だけで生
きている人たちにいつも大きな憧れを抱いていました。
1回の優勝や1回の公演で数千万円を稼ぐ、1回のベストセラーで印税数千
万円の収入を手にするこんな賞金稼ぎみたいな人に、私はもうメロメロなの
です。凡人から見ると才能あるっていいですね。
毎月25日に小額の給料が振り込まれるよりも、ある日、通帳を見たら突然
1千万円振り込まれていたというような夢のような世界に憧れていました。
私自身はこのような才能は何もないのですが、取りあえず何でもいいいから
特別な人になりたかったのです。
何はともあれ一番になれる場所を探していたのです。
■学生時代、勉強した記憶のない私にとって診断士の講義は本格的に勉強を再
開する最後のチャンスでした。自分で働くようになってカネの貴重さを感じ、
投資した分はしっかり吸収しようと資格取得に向けて頑張りました。
診断士の講義は、経営全般を学べ、マーケティングなどの講義も面白かった
のですが、何よりも診断士の勉強を続けながら私が考えたことは、自分がひ
ょっとしてコンサルタント向きではないかということでした。
将来はコンサルタントになるというセルフイメージが資格試験に取り組んで
いる頃から、少しずつ出来つつあったのです。
それから資格を取得して通産省出資のコンサルタント会社に転職したことは
かってお話した通りです。
■ここで今日のテーマですが、資格には人生を変えるパワーがあるかというこ
とです。私の場合、資格そのものが人生を変えたとは思いませんが、資格試
験の最中に自分のセルフイメージを作っていったことは事実です。
ただし、診断士を取得したからといって周りの見る目が変わったようなこと
は一度もありません。他人から中小企業診断士を知らなくて、「診断士って
何する人」ってあからさまに言われたこともあります。
但し、資格取得だけで、周りの見方が変わるのは司法試験、公認会計士試験、
弁理士試験合格者くらいでしょう。
確かに、上記の資格は取得すると世間では尊敬されるようです。有資格者という
だけでいきなり、会社の社長から先生とか呼ばれること多々もあります。
だから自分が゜偉い゛と勘違いして舞い上がっている人も多いのですが。
これらの資格は、食えるかは別にしても一般的には社会的にステータスはあ
る分、並みの資格とは格が違います。ですから取得するのも大変です。
■私は、資格を取得することで周りの見方が変わることを期待するよりも、む
しろね自分の中の静かな変化を感じる取る方が大切のように感じています。
資格試験に取り組んでいるうちに様々なセルフイメージやビジネスのアイデ
アが浮かんできたらしめたものです。論理的にうまく説明はできないのですが、
真面目に資格に取り組んでいると突然、アイデアがヒットする瞬間があるよう
です。
皆さんには、そのような瞬間、瞬間を大事にして欲しいのです。
私が、常々資格がビジネスでの成功のツールであるというのは、そんな意味
が込められているのです。
本日もご購読ありがとうございました。
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☆今日のワンポイントアドバイス☆
■わがままで協調性がなくても社会で通用するのは、特別に才能がある人だけである。
■資格取得よりも、資格の勉強を通じて自分の中に起こる静かな変化を感じ取ることが
大切。
■資格の勉強をきっかけに、新たなセルフイメージの形成やビジネスのヒントやアイデア
を生み出すことは可能である。
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□資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
次回は「弱い者が強い者に勝つ方法」をテーマにお送りいたします。
お楽しみに!
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◇編集後記◇
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メールマガジンに対する意見、資格に関する様々な意見をお待ちしておりいま
す。現在、既に資格を目指している人、これから資格を目指そうと考えている
人にかかわらず、ご連絡ください。
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