━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0037━2005.12.14━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第37号 「私の出版戦略その2」 ◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。
今日は私の出版戦略その2として、主に出版に関するテーマについてお話
したいと思います。
■一般的に、何か本を出版しようと思う時、いちばん頭を悩ませるのは書く
テーマです。
小説家のように、一瞬の閃きを逃さず、いきなり書き出す場合はビジネス
書においては比較的少ないようです。
ここで、はっきりさせなければならないことが一つあるのですが、
書き手によってタイプが違うのです。
例えば、
ひとえに書き手といっても、小説家とビジネス書作家は全く違います。
一言で言うと、小説家は右脳型で才能型、ビジネス書作家はどちらかと言
うと左脳重視型です。
逆に言うとビジネス書の場合、書くテーマさえ明確で、かつ、ブレがなけれ
ば本を書くこと自体は誰でも容易なことです。
作品のテーマがどうして重要かというと、
☆作品のテーマ=作品にコンセプトだからです。
また、何をテーマに定めるかで大げさに言えば、今後の自分の将来が大きく
変わってしまいますから、書き始める前に十分に熟考を重ねた方がよいです。
★一瞬のひらめきやアイデアが、ビジネス書作家にとって全く必要ないかと
いうと厳密に言うとそうでもないのですが、ビジネス書の場合、フツーの凡人でも
本は書けることは間違いありません。
■私が、皆さんに出版を勧める理由はもう一つあります。
それは、ビジネス書の分野にニッチ市場がとても多いからです。
要は、ビジネス書の市場自体は、いつもスキマだらけな訳です。
本屋に行くとわかると思いますが、ビジネス書の分野は、非常に多数のカテ
ゴリーから構成されています。
例を挙げると、経営、金融、株、マーケティング、自己啓発、資格etc...
これがまた、さらに細分化されて書棚に並んでいます。
小説やエッセイのカテゴリーがひと括りされているのに対して、ビジネスと
いってもジャンルによってこんなに多くの分類があるのです。
■また、一般的に小説を書いて出版しようと思ったら、出版社や新聞社等が主催
する何かの賞に応募しなければなりません。
そうしないと、文壇に普通はデビューできないのです。
これは、競争熾烈です。
一つの賞に応募する人は、何百人といます。
大きな賞になると応募する人だけで何千人います。
こんな中で、多少才能があっても多くの人の間に埋もれてしまうケースが、実は
ほとんどなのです。
だから、昔の弁護士志望者のように、賞を狙って作家目指して早10数年なんて
人もザラにいます。この世界では才能が全てですから。
■ですから、私は個人的には小説の世界はおススメできません。
それでも、自分の才能に自信がある方はチャレンジ続けてください。
☆私が出版を勧めるのは、皆さんに早くプロになってもらいたいからです。
何かの専門家になるということは、プロとして世間に認められることです。
それには、本を出版するのが一番スピードが速いのです。
余談ですが、ビジネス書のライフサイクルは非常に短いこともここで付け加え
ておきます。明治の文豪夏目漱石の小説が50年、100年と生き続けるのに対して、
ビジネス書の寿命は長くて1年、ロングセラーでも3年〜5年くらいです。
この点、確かにビジネス書のリスクもありますね。
■話しは度々逸れますが、先週お話しした税理士さんの例でもガーデニングが
趣味ならば別に税務とは全く関係ないガーデニングの本を出してもよいと思い
ますよ。
☆ガーデニングプロ級の税理士なんて、立派な差別化ですよ。
ソムリエの資格を持つ税理士なんかも、面白そうで個人的には○です。
クライアントに書き上げた本を一冊進呈して、ガーデニング仲間を紹介しても
らうことも可能です。それが縁でガーデニング趣味の方を全てクライアントと
して取り込んでしまえばよいのです。
使い方としては二次的、副次的な使い方ですが、悪くはない面白い作戦です。
■そこで、私の話に戻るのですが、
私は、中小企業診断士として独立を考えたとき、周りには同じような人が多数
いました。
皆さん、経営コンサルタントのプロや商業コンサル、街づくりプランナー等々。
独立当初は、県庁の機関や市役所や会議所に挨拶に行きました。
でも、
「末木さんみたいな人って、結構多いんですよ」と言われて、すごすご帰って
きました。
元々、街づくりや商業系の仕事が専門だった私にとっても、同業者と言われる人
は数多くいました。県や市の相談員なんかの空きも実は多くはないのです。
■私が資格の本を書こうと思いたったのは、以上のような経緯からです。
既に、私の本を読まれた方はご存知かと思いますが、私は延べ10年間も資格
試験の世界にいた人間です。
(くだらね〜なんて思わないでください。当時は、これでも人生、真面目に考えてい
たんですから。)
資格試験の世界にいる間にも、私は資格社会の様々な矛盾を感じ、疑問を持ち
続け、自分なりに資格に対する考え方を模索し続けてきました。
そして、ある日たまたま一瞬の思いつきなんですが、
現代の異常な資格社会に対して、ストレートに疑問をぶつけるような本を出し
たら結構面白いのではないかと思ったのが、出版の一番の動機でした。
■原稿は、50日で一気に書き上げてしまいました。
250ページ程度の本なんて、結構簡単に書けちゃうんだなというのが、
正直な感想でした。商業コンサルタント時代に、何件も地方自治体の調査報告書や
基本構想を書かせていただいた経験が、結構生かされたのですが。
しかし、原稿は書き上げたもののどうして出版しようか?
クリアすべきハードルは、たくさんありました。
私の出版へのトライは、たった今始まったばかりでした。
この続きは次週のメルマガでお話しましょう。
本日もご購読ありがとうございました。
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☆今日のワンポイントアドバイス☆
■作家には小説家のような右脳型(才能型)とビジネス書作家のような左脳
型がある。また、ビジネス書を書くことは凡人でも可能。
■独立してプロになりたければ、本を出版するのが早い道である。
■ビジネス書のフィールドはニッチ市場で溢れている。当然チャンスも多い。
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□資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
次回は「私の出版戦略その3」をテーマにお送りいたします。
お楽しみに!
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◇編集後記◇
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