■新年、明けましておめでとうございます。
資格コンサルタントの末木紳也です。
2006年も、「間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜」をよろしく
お願いします。
■さて、今回は、前回の続きとして出版後のことをお話したいと思います。
私の場合、本を出版するまではトラブルといえるほどのものはなかったのです
が、本当の苦労はその後すぐにやってきました。
前回、お話ししたように形態は企画出版といっても制作費は全額負担、宣伝、
広告などの販売促進は一切ない状態でのスタートですからかなり高いリスクが
ありました。
■本を出版しても、仮に1冊も売れなければ、丸々300万円の大損です。
これを考えると、出版とはまさに大バクチといってよいでしょう。
私の場合、幸いだったのは書店での動きが比較的良かったことでした。
ビジネス書の場合、新刊でも書店での動きが悪ければ、たとえ1ヵ月でも返品
になります。
極端な場合では、ジェット返品といって一度も店頭に並ぶことなく返品される
ケースもあるのです。
この点は、私は非常にラッキーでした。
■最も苦労したことは、販売促進、つまりプロモーションですね。
頼んでも誰もプロモーションをしてくれないので、販促は自分で全てやらざる
を得ません。
まず、最初に私がやったことは新聞社、出版社に本を送付したことです。
全部で50社くらいに送ったと思います。
運が良ければ、書籍編集担当者の目に留まり、新聞や雑誌に書評欄で紹介して
もらえることもありますから。
しかし、これも運がよければの話で、95%以上は無視されます。
やっと、1社だけ取り上げてくれた時は感激しました。
出版の厳しさが身に沁みて感じられるようになった時期でしたので、余計嬉し
く感られたのです。
また、名刺を持って、書店に挨拶回りに行きました。
新人歌手のように「今度、この本を出しましたのでよろしくお願いします。」
書店によっては、「わざわざ著者の方に来ていただいてご苦労様です」と言わ
れる場合もありました。また、営業マンを見るように露骨に嫌な顔をされる場
合もありました。(書店によって対応は違います)
でも、正直な感想は、新人歌手のキャンペーンのようでとても面白かった。
■私の場合、最初の本を出版してから、書店での動きは比較的順調に推移しました。
そして、昨年9月で出版から丸2年立ちました。
出版社との契約上、具体的に何部売れたかというコメントは避けますが、
私の場合制作費はほぼ全額(95%程度)回収することができました。
☆また、全国の図書館にも400冊程度入庫しました。
一般的に、自分の本が図書館に入庫すると、本が売れなくなるからといって、
嫌がる著者もいるのですが、私は日本全国にたとえ無料でも私の本を読んで
くれる人がいることをとても嬉しいことと感じています。
■何よりも、最初はごくフツーの中小企業診断士として独立開業した私にとって、
出版は大きなメリットをもたらしてくれました。
著書の有無は、資格士業者としては大きな違いがあります。
この考え方は、全ての資格士業者にもあてはまります。
出版の効果は様々なものがあります。
1.大手書店に行けば、自分の本を見つけることができる。
(これが結構楽しみになるのです!)
2.アマゾンや楽天などのネットで自分の本が売られている。
(オークションに賭けられるのは複雑な気持ちですが)
3.ネットで自分の名前を検索すると、ヒット数が上がる。
(これも大きなメリットの一つですね)
4.県庁所在地などの都市の図書館に自分の本が置いてある。
(出張や旅行が楽しくなります)
☆しかし、何よりも出版の素晴らしさとは、この世に2冊として同じ本が
ないことです。
自分の本は、何よりも自分のアイデンテティの証明ですから。
■経験上皆さんにお話しするのですが、私は本を書くことは誰でもできると
思っています。
書いた経験があるとかないとかか、また文章が上手いとか下手とかは一切
関係ないと思います。
今までの人生で何か強く疑問に思ったり、感動したり、大きな失敗した経験
さえあれば、それをテーマに本を書くことはそれほど難しくないことです。
現に、コンサルタント経験10年にも満たない素人同然の私でも、2冊も本
を書き、制作費さえも回収できたのですから。
書きたいテーマと強い意志さえあれば、誰でも本を書くことは可能だと思います。
そして、出版こそ、来週からお話ししようと思っている脱資格士業の考え方にも
繋がっていくのです。
☆ところで、皆さんは今年の目標はもう決めましたか?
−「まだ、決めていない。」
そうですか。
もし、具体的な目標がまだ決まっていない人がいれば、今年は1冊本を書くこと
はどうでしょうか?
出版することによって、あなたの人生が今までとガラリと変わることもありますよ。
今年の皆様のご多幸をお祈りいたします。
本日もご購読ありがとうございました。
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☆今日のワンポイントアドバイス☆
■出版は、書きたいテーマと書こうとする強い意志があれば誰でも可能。
■出版は、資格士業者やコンサルタントにとって強力な差別化のツールである。
■自分の本を出版することで、新しい可能性や世界を広げよう!
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□資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
次回は「脱資格士業の考え方」をテーマにお送りいたします。
お楽しみに!
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◇編集後記◇
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メールマガジンに対する意見、資格に関する様々な意見をお待ちしておりいま
す。現在、既に資格を目指している人、これから資格を目指そうと考えている
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