━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0048━━ 2006.3.1━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□　　　　　　　　
◇第４８号「名刺の数だけ人脈がある？」　◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。
　
　今日は、名刺と人脈についてお話ししたいと思います。



■ところで、皆さんは今、どのくらい名刺を持っていますか？

　名刺といっても、もちろん人様の名刺のことです。
　私は、サラリーマン時代、コンサルタント時代を通じて大よそ約１，０００人
　の人と名刺交換をしました。

　１，０００枚という数は、同年代の社会人と比べてみると平均的な数かむしろ
　少ないくらいでしょう。
　営業系の人などは、今まで数千人〜１万人近く名刺を交換された人も多いこと
　と思います。


■一口に名刺交換といっても、私の場合は様々な人がいました。

　食品会社の営業の時は、メーカーの方や得意先の方がメインでした。
　しかし、コンサルタント時代は、街づくり系の仕事でしたので様々な場所で、
　いろいろな人と名刺交換しました。
　

　一例を挙げますと、

　量販店の開発部、中小事業者、地方自治体の行政マン、霞ヶ関の官僚たち、
　同業のコンサルタント、資格士業者、設計業者、ゼネコン業者、金融機関、
　大学教授、政治家のセンセイ等々．．．

　昨年暮れに、部屋を整理していたら軽〜く１，０００枚以上ありました。



■もっとも、名刺交換といっても一度名刺を交換しただけで、二度と会わない人
　もいますので、今では顔すら思い出せない人もいました。
　
　その名刺ホルダーを昨年、思い切って処分してしましました。

　実は私は、子供の頃からモノを捨てられない性分でした。

　なぜかというと、

　私の家は、それほど裕福ではなく、父親は公務員で私が大学卒業まで、ずっと
　共稼ぎでした。子供の頃、欲しい物を十分に買って貰えなかった影響もあるか
　もしれませんね。

　特に、人から頂いたものなどは愛着が湧いて、なかなか捨てることができない
　のです。

　そのためちょっと油断すると、ガラクタのような物もたくさん溜まってしまい
　ます。
　その名刺を思い切って、暮れに全部処分してしまったのです。　



■最近、異業種交流会のようなものが盛んに行われています。その際、名刺交換を
　している方が多数います。名刺交換をすることが、あたかも人脈を広げると勘違
　いしているのでしょう。
　
　私の交換した名刺は、約１，０００枚。
　その中で、今でも付き合いがあるのは、せいぜい１０人程度です。
　
　学生時代からの友人を除けば、コンサル業で付き合っているのは１０名程度です。
　でも、私はこの数がけっして少ないとは思っていません。

　元々、名刺の数だけ人脈があるなど誰かが作り上げた幻想に過ぎないのですから。
　


■たとえば、あなたがホントに困った時に、助けてくれる人はいますか？
　
　独立などすると、それが如実に現れますね。
　
　２０数年も付き合ってきた人間が、急によそよそしくなったりします。
　独立開業された人や窮地に立った人は、一通り世間の無情さを感じるようです。


　こんな中、名刺の数だけ人脈があるなんて能天気も甚だしいですよね。

　もし、今あなたに１，０００枚名刺があったら、そのうち使える名刺はせいぜい
　１０枚程度と心得ておいてください。
　

■人脈を広げることは、基本的によいことだと思います。
　確かに視野が広がりますし、社外のネットワークが築ける場合もあります。

　しかし、勘違いして欲しくないのは、名刺＝人脈とは成り得ないということ。

　国会議員のセンセイの名刺一枚持って、会社に乗り込んでいってそのセンセイ
　の紹介だからといって希望通りの会社に入れてくれますか？

　ーおそらく、ムリですよね。


■私はかつて、ある出版社の編集部の人に言われたことがあります。


　「名刺を交換したら、その人の名刺を利用しようとしてはいけない」

　「貰った名刺を利用するよりも、まず、名刺を交換した人に対して何ができる
　かを考えなさい。それが、名刺交換の本当の意味なんだよ」

　後々、いい言葉だなと思いました。

　結局、何がその人に対してできるかが問われているんですね。


■資格士業者などは独立でもすれば、クライアントと名刺交換する機会がこれか
　らさらに増えます。

　そんな時、その名刺を利用するのでなく、その人のために自分に何ができるの
　かを考えるべきなのです。
　これが、名刺交換の基本だそうです。
　でも、こういう考え方を身に付けていくと、必要以上に過度の期待をしなくて
　済みます。

　皆さんにおかれましては、くれぐれも名刺の数＝人脈と勘違いされませんように。

　本日もご購読ありがとうございました。
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　☆今日のワンポイントアドバイス☆

　■名刺の数＝人脈とはならない。

　■名刺も１０年も立ったら、思い切って捨ててしまおう！

　■交換した名刺は利用するものではなく、その人に施すためのツールである。
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　□資格に対する考え方が少しは広がりましたか？
　次回は、「動物園とサバンナの違いとは」をテーマにお送りいたします。
　お楽しみに！
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◇編集後記◇
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■発行者　「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木　紳也
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