━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0049━━ 2006.3.8━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇第49号 「動物園とサバンナの違い」 ◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。

 季節の移り変わりは早いもので、もう3月ですね。

 サラリーマンにとっても、来月は新年度です。新年度を迎え、資格取得など新
 しいことにチャレンジしようと考えている方も多いのではないかと思います。



■私は、今でもサラリーマン時代の夢をよく見るのですが、私にとって会社とは
 ある意味、動物園のようなものでした。

 会社がどうして動物園に似ているかというと...

 ひとつには、動物園の動物たちは皆、朝、昼、晩の食事が保証されています。

 「動物は3食じゃないよ」

 「スミマセン。勉強不足でした」

 サラリーマンも、毎日9時から5時まで社内で真面目に業務に励めば、月末に
 はたとえ少額の給料でも、きちんと銀行の口座に振り込まれます。

 たとえ、残業しても残業手当は請求してはならない。
 
 (でも、動物園に残業はないですよね)
 
 そう言えば、サービス残業という言葉は、その頃生まれたように思います。
 会社の方針に逆らうことは、絶対許されません。
 動物園の動物たちも、自由がないという点では動物園に管理されっ放しです。



■会社で最も大切なのは、いかにも「仕事真面目にやってます」的な、社内向け
 のミエミエのパフォーマンスです。

 自分を目立たせるパフォーマンスや必要以上のアピールは、昇進・昇格に最も
 必要なことです。

 一方、動物園の動物たちも、 

 観客に対して、たまに素晴らしいパフォーマンスを披露すれば、飼育係りの人
 に褒められて、エサをいつもより多めに貰ったりします。

☆そう言えば、
 
 昨年、二本足で立つレッサーパンダを見るために、日本中大騒ぎになりました。

 あのレッサーパンダなんて、文字通り客寄せパンダですよね。

 たいした芸じゃないと思いますけど。


■動物園では、毎日苦労しなくてもエサをもらえます。

 だから、百獣の王のライオンもトラもゾウもキリンもシマウマも、ワニも何時の
 間にか、自力で餌をゲットすることを忘れてしまうのです。

 繰り返しますが、日本のサラリーマンは動物園の動物に似ています。

 サラリーマンの全てが会社にベッタリだとは思いませんが、少なくても一つの
 会社に数10年もいたら、変に偏った人間になってしまいます。

 「オレは、食品業界にいたから食品のことしか分からない」
 「もう30年以上銀行にいるので、世の中カネを中心に考える癖がついた」
 「公務員で親方日の丸だから、利益とは何かわからない」

 このように、応用の効かない人間になってしまう可能性も多々あります。



■そこで、動物園の動物たちの話に戻るのですが、彼らをもう一度アフリカのサ
 バンナに戻してみたら、一体どうなるのでしょうか?


1.温室育ちの猛獣たちは、自分では餌の取り方も分からず、そのまま餓死して
  しまうのでしょうか?

2.それとも、厳しい自然に順応して、アフリカの草原ででたくましく生きて行
  くことができるのでしょうか?
 
 まあ、ケースバイケースでしょうが、私は個人的にとても興味あります。

 おそらく、動物園に居る期間が長引けば長引くほど、自然への順応は難しくな
 るでしょう。 
 人からエサを貰うことに馴れ過ぎた動物は、もはや野生には戻れないのかもし
 れません。それは、会社で働くサラリーマンも同じ。  

 
■サラリーマンにとって会社に残るのと辞めるのには、一長一短があると思います。

 安定を望むのならば、それがあなたにとってどれほど屈辱的な状況でも、安易に
 会社を辞めるべきではないと思います。

 自分の夢だけで、会社を辞めて成功できるほど世の中は甘くないですから。
 
 だから会社に残るのは、ツライことですが賢明な選択だと思います。



■しかし、動物園の動物はどう頑張っても、自力で動物園の檻から出ることはでき
 ません。

 でもこれって、彼らにとってかなり不幸なことですよね。
 ストレスたまってますよ、彼らもきっと。

 動物も人間と同じように、ストレスからガンになったりするそうです。 

 ライオンの胃に穴が開いていたとか、ストレスで胃潰瘍ができていたとか。


☆彼らは一生、アフリカの地平線から登る雄大な朝日や、沈み行く夕日も見ること
 はありません。
 もはやそういう時、諦観というか、生きているっていう実感ってないかもしれま
 せんね。

 (最も、そんな感情を持っているのは人間だけでしょうけれど)


■でも、人間には最低限、自分の人生を自分で選択する余地は残されています。
 私は、皆さんに自分の選んだ人生をしっかり生きてほしいと思います。
 
 確かに、
 会社の外には変な動物も多くキケン一杯ですけど、素晴らしいこと、会社では
 体験できないこともたくさんあります。
 
 これからあなたは、人に引かれたレールの上の人生を送りますか?
 それとも、自分の人生のレールは自分で引いてみたいと思いますか?
 
 本日もご購読ありがとうございました。
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 ☆今日のワンポイントアドバイス☆

 ■動物園の動物たちは、日本のサラリーマンにとてもよく似ている。

 ■動物園の動物たちは、3食昼寝付きの生活が保証されている。

 ■自分で自分のエサを探すことは大きな苦労があるが、生きている実感は得ら
  れる。

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 □資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
 次回は、「私自身のこと」をテーマにお送りいたします。
 お楽しみに!
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◇編集後記◇
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
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