━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.005━2005.05.4━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇第5号 資格試験の効果的な学習法はあるか ◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。

 今日はまず、本題に入る前にお詫びです。
 実はメルマガ第4号をさる4月30日に誤って即時配送してしまいました。
 突然、変なメールが入って驚かれた方もいらっしゃるか(いないか?)
 と思います。今後はこのようなことがないように気をつけます。
 
 それでは、今回も暫くの間お付き合いください。 

 
 そこで今日はいきなり、資格試験の効果的学習法についての話です。


■皆さんは、資格試験について、よくこのような話を聞きませんか?
 
「資格試験を突破するためには、勉強の効率を上げるのが一番の早道である」
「資格試験は量より質の勉強が大切」etc.


 *確かに、時間のないサラリーマンには魅力的なフレーズですよね。
 
(私などは能率(頭)が悪いために、中小企業診断士試験に2度も失敗して
 しまいました。)


■しかし、この話を真に受けてよいのでしょうか?
 果たして、合格した人は皆、効率の高い勉強だけで資格試験を突破したので
しょうか?

 そうではない筈です。
 合格した人は皆、どこかで、きっちり勉強時間を捻出しています。
 それが、勤務時間中以外であれば問題ないのですが、中にはちゃっかり営業
の途中に喫茶店や図書館に行って勉強している人もいるようです。
 かつて、一緒に診断士を目指している人で、勤務時間中に堂々と資格スクー
ルに通って講義を受けていた剛の者もいました。(スゴ〜イ勇気!)

 合格体験記では、「効率よく勉強をして合格を勝ち取った」などとスマート
 に言っている人が、実は、裏では想像を絶するような形で勉強をしていたな
 んて話があります。
 オモテの話とウラの話が違うのはど資格試験の世界でもあります。


■そもそも、同一資格試験を受けるような人たちの能力レベルにはほとんど
 差なんてありません。能力的に差がないのならば、勉強の効率に大きな差が
 出る筈などありません。
 (もっとも、やる気という計れない要素はありますが)。
 だから、資格試験の明暗を分けるものは、結局は勉強時間ということになり
 ます。
 試験に受かりたければくれぐれも勉強時間を疎かにしてはいけませんよ。
 どんな時間も犠牲にできる強い精神力と集中力が資格試験には必要なのです。 



■資格試験を目指したあなたは、とにかく最初はがむしゃらに勉強をすること
 を進めます。思うに質は後からついてきます。始めに量ありきです。始めに
 質ではありません。この順番を間違えると後々必ず後悔することになります。
 
 勉強の効率を上げるのは大切ですが、十分時間をかけないと一定レベルには
 達しないのです。
 一定レベルに達すると、飛躍的に勉強の能率があがる時が突然やってきます。
 これこそが、資格試験の現実なのです。
 始めに量より質を唱える先生は、自分で実際試験を受けたことのない人たち
 です。
 
☆会社の企画なども100あってもせいぜい採択されるのはそのうちの一つか
 二つです。質は必然的に量から生まれる運命にあるのです。


■しかし、厳密に言うとこの時間(量)という概念が曲者なのです。
 確かに、時間を掛ければ掛けるほど勉強の能率も上がるのですが、時間を掛
 ければ能率が上がるというものでもないのです。
 資格試験の場合、気持ちの問題も大きいのです。要はゆとりある時間の確保
 というか。
 焦った気持ちや悩みごとを抱えて勉強しても能率が上がりませんよね。

 

■たとえば、同じ問題をやりなさいといわれた場合でも気持ちが別のことを考
 えていると集中できませんよね。 
 同じ時間でも焦っている時の1時間とゆとりの1時間は明らかに違います。
 
 資格試験って、結構メンタル的な要素が強いのです。
 自分の心のコントロールする方法や気分転換の方法を知っているかどうかな
 ども。ホント難しいですよね。人間の気持ちって。



■私がかつて診断士の勉強をしていた時、2年目までは模擬試験の全然成績も
 全く上がりませんでした。自分でも仕事を続けながら一生懸命やっていたつ
 もりだったのですが、どうにもこうにも上手くいきませんでした。
 何故、勉強が上手く進まなかったかというと結局焦りながら勉強を続けてい
 たのです。結果的に私がとったのは最悪な暗記中心型の勉強法でした。
  
 当時、営業職で毎日外回りで時間がなかった私は、
 最後は、
「え〜い。面倒くさい。何でもかんでもいいから取り合えず憶えちまえ。」
 となってしまったのです。
 この時は、テキストを読んでいても、気持ちばかりが焦っても不思議なほど
 頭に入りませんでした。また、暗記中心の勉強法では理解力は高まる筈があ
 りません。


■私は、3度目の試験の直前に会社を辞めて3ヶ月受験勉強に専念したのです
 が その時始めてゆとりを持って勉強できたことを実感しました。
 試験開始から3年目で初めてでした。こんな気持ちになれたのは。
 その時も一日に5時間程度の勉強しかできなかったのですが、丸一日が自分
 のものだと思うと、気持ちにゆとりのようなものが生まれたのです。
 1、2年目の試験の敗因は、結局気持ちの問題だったのです。



■でも、私は仕事を辞めて資格試験に専念することは皆さんにはあまりお勧め
 できません。
 なぜならば、この選択にはかなり高いリスクがあるからです。
 当然のことですが一旦会社を辞めれば二度とその会社には戻れません。
 ですから、少々辛くてもできるかぎり仕事を続けながらトライしてください。

 そして、あともう少しで合格できると感じた時点で会社を辞めることは、
 皆さんが納得するような結果が得られるという手応えを感じているのならば、
 必ずしも悪い選択ではないと思います。
 今、あなたは確かな手応えを感じていますか?


■今日は、とうとう私の資格体験談をお話してしまいました。
 本日もご購読ありがとうございました。


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 ☆今週のワンポイントアドバイス☆

 ■資格試験に挑戦する時は初期、中期までは特に勉強量が大切。
  勉強量がある程度のレベルに達すると、飛躍的に質が高まる時期が来る。
  
 ■資格試験だけでなく、仕事でも最初から質を求めるな!
  がむしゃらな気持ちからクオリティの高い仕事が生まれる。
         
 ■暗記中心の勉強法には限界がある。全ては理解ありきである。
  
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□資格に対する考え方が少しは変わりましたか?
 次回は「資格学校と自動車学校の違い」についてお送りいたします。
 お楽しみに!

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◇編集後記◇
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 キャンペーンに多数ご応募いただきましてありがとうございました。
 皆さんからの意見をお待ちしています。どんな些細なことでも構いません。
 連絡先  ⇒ info@shikaku-21.com
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
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