━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別号━━ 2006.9.27━━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇特別号 「新司法試験の合格発表について」◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。
 皆様、ご無沙汰しております。


■先日、新司法試験の最終合格者が発表になりましたね。
 興味ある話題だったので、久々にメルマガを配信することにしました。
 

 今年の新司法試験の最終合格者数は1,009人で合格率は約48%。合格者
 の平均年齢は28.87歳。最高齢は58歳。 
 男女別合格者比率は、男性77.4%、女性22.6%でした。

 また、合格者数ベスト3は、
              1.中央大学法科大学院  131名
              2.東京大学法科大学院  120名、
              3.慶應義塾大学法科大学院104名
                          の順でした。



■合格率は、事前に予想された50%とほぼ同じでしたが、最大の興味はやはり
 どこの大学院から最も多くの合格者を出るかだったと思います。

 数の上こそ、中央大学法科大学院が131名でトップでしたが、合格率では、
 法科大学院中、一橋大学が83%で堂々のトップでした。
 (島根大学は100%の合格率でしたが1名しか受験していないので除く)
 
 皆さんの予想と比べてどうだったでしょうか?



■ただ、私が個人的に興味があったのが意外な大学院が健闘していたこと。

 愛知大学法科大学院は、受験者数18名中13名が合格しました。
 なんと、合格率72%を記録しました。
 この数字は、東大法科大学院の71%を抜いて一橋大学に次いで第2位です。
 これだけ見ると、愛知大学の法科大学院は東大よりも優秀なことになります。

 一方、中央大学法科大学院は合格者数こそトップでしたが、合格率は55%
 に止まっています。
 そのため、大学関係者は「手放しでは喜べない」と新聞紙にコメントを寄せ
 ています。


■いずれにせよ、今年は新司法試験一年目。
 来年からは、合格率2〜3割程度のさらに厳しい試験になることが予想されて
 います。
 ただ確実に言えることは、今年の新司法試験の結果で法科大学院も選別される
 時代になっていくことです。

 司法試験に合格しやすい法科大学院は、入学する前から競争が熾烈になる。
 一方、ほとんど合格者が出なかった法科大学院は、生き残りすら厳しい時代に
 なります。
 
 これは、ある意味司法試験以前の問題です。
 そして、今後法科大学院が予備校化していくのでしょうか?



■もし、法科大学院が予備校化していくのならば、法科大学院の目指す理念とは
 全く違うことに行ってしまうことなります。
 この方向は、司法試験委員会が最も避けたい方向だった筈です。
 そもそも、現行の詰め込み試験一辺倒の司法試験の是正を促すのが法科大学院
 のネライだったのですが。


■関係者の間では、本当の勝負は「3年制の未修者が受験する来年が本番」らし
 いのですが、果たして来年はどうなるのでしょうか?
 早稲田大学のリベンジはなるのでしょうか?愛知大学は、引き続き高合格率を
 維持できるのでしょうか?
 なかなか、興味が尽きないですね。


■また、現行司法試験合格者と新司法試験合格者はどちらが優秀化という論議も
 あります。
 法科大学院出身者と現行司法試験合格者どっちが、即戦力となるのでしょうか
 これも、現段階では評価が分かれているようです。


■2010年には、司法試験の合格者が3,000名に達する予定です。
 果たして、このとき本当に笑っているのは誰なのでしょうか?
 
 その時に、せっかく司法試験通ったのに「仕事がないよ〜」ななんてことに
 ならなければいいのですが。
 法律家養成は、今後も目が離せない尽きない話題ですね。
 
 今後、新しく法曹界に巣立たれる皆さんのご検討をお祈りします。
 それでは。

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◇編集後記◇
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 読書の秋です。
 最近、読んだ本で面白かった本を紹介します。
  
 コンサルタントの「現場力」野口吉昭著(PHPビジネス新書)800円
 コンサルタント関係者だけでなく、ビジネスマンにオススメの本です。 
 
 連絡先  ⇒ info@shikaku-21.com
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
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