━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0055━━ 2007.8.8 ━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇第55号 「趣味検定大流行の謎」◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。

 連日、茹だるような暑さが続いています。

 資格試験もいよいよ本番です。

 どうして、資格試験はこんな真夏に実施されることが多いのでしょうか? 

 いつも不思議に思ってしまいます。




■ところで、今「趣味検定」が大流行だそうです。

 検定試験の火付け役といわれるのは、京都商工会議所が実施した「京都・観光文化
 検定だそうです。ちなみにこの検定試験、現在は1級から3級まであって、年間
 受験者数は既に1万人を超えているそうです。


 まあ、京都についてより深く知りたいという人には打って付けの試験です。

 ご当地検定試験では、他にも「江戸文化歴史検定」「横浜検定」「札幌シティガ
 イド検定」など。

 面白いところでは「ナマハゲ伝導士認定試験」という検定試験があります。 
 
 この主旨とは、ナマハゲ伝導士試験を通して、ナマハゲ本来の持つべき意味合いを
 正しく理解してもらう機会とし、ナマハゲを深く知ることで内外に対して保存伝承
 意識の高揚とサポーターの育成に繋げ男鹿の観光振興に繋げることを目的として実
 施するものだそうです。
 
 ー 一体、誰が何のために受けるのか何がなんだかよくわかりませんね。





■その他、エンターテイメント系検定試験では、「映画検定」「MTVロック検定」
「音楽CD検定」「漫画の能力検定」「阪神タイガース検定」「時刻表検定」等


 ☆阪神タイガース検定なんかタイガースファンにはたまらないでしょうね。
 
 ●時刻表検定なんかも、ミステリー小説なんかの乗りで結構楽しいかもしれない。



 また、ライフスタイル系では「家庭料理技能検定」「アロマーテラピー検定」「色
 彩検定」「ワインエキスパート」「焼酎アドバイザー」等

 このような検定試験が目白押しで、毎月新しい趣味検定が3、4件持ち込まれると
 いうことです。



■考えてみると、日本人ってホントに資格試験や検定試験が好きなんですね。

 実際、
 宅建や行政書士など法文系の資格を自己啓発や趣味で取る人は昔から結構いました。

 でも、これらの資格はいつか役立つかもしれないという淡い期待があったのです。

 しかし、これらの検定試験に関して言えば完全に自己満足の世界です。

 「阪神タイガーズ検定」なんか持っていても就職なんかはできっこないし、履歴書
 なんかに書く勇気のある人はいないでしょう。でも、基本的に資格はそれでいいの
 です。



■検定試験の多くは、趣味の世界であって実益はほとんど考えていない。

 その分、楽しんで取り組めます。これは法文系資格には絶対ありえない点です。

 司法試験のような難関資格試験を毎日楽しんでやっている人がいたら、それは
ちょっと、ビョーキの気があるかもしれません。受験勉強の全ては苦痛を伴います。

法文系資格試験は遊びの一環で、楽しんで目指せるほど甘い世界ではありません。
 かつて私もそうでした。



■私が提案するのは、これらの検定試験と持っている法文系資格をリンクする活用法
 です。

 たとえば、
 「阪神タイガース検定」を持っている阪神大好きな税理士やナマハゲ伝道師資格を

 持つ社労士とかがいても全然、構わないと思います。

 むしろ、こんな人には人間の幅とか個性とかユーモアを感じます。

 「あーこの人堅物そうな人に見えても、熱狂的な阪神ファンだったのか」とか

 「ワインには拘りがあって煩い人なんだな」とか


 

■ところで、「妖怪検定」という試験をご存知でしょうか?

 鳥取県の境港市の商工会議所と観光協会が実施している検定試験です。

 私はじつは、この検定試験、唯一受けてみたい検定試験なのです。

 子供の頃から「ゲゲゲの鬼太郎」が好きでした。出てくる妖怪たちも皆、何か
 愛嬌があってとても可愛いのでこの検定ができたときはとても嬉しかものです。



■しかしこの検定は年一回しかなく、しかも境港市まで受験しに行かねばなりません。

 毎年、躊躇しているのですが日帰りで行けるのなら絶対受けに行ったでしょう。

 今年は試験日が11月18日(日)だそうです。

 境港 妖怪検定 初級・中級

 《申込期間》 平成19年9月1日(土)〜平成19年10月15日(月)
 
 《受 験 料》●初級/¥2,000(税込)●中級/¥3,000(税込)

 興味のある方、今からでもまだ十分間に合いますよ。



■でも、こんな検定試験では法文系資格試験のような殺伐とした雰囲気は絶対ないで
 しょう。
 
 たとえば、こんな問題が出たとします。

 (問)砂かけ婆の出身地と得意技を一つ上げよ

  こんな問題に子供から大の大人までが真面目に取り組んでいるが笑いを誘います。

 ちなみに正解は、
 (答)奈良県。砂を使った目つぶし攻撃。



■資格試験はそもそもスタートに過ぎないのだから、本来そんなに難しくしなくても
 いいのではないかといいうのが私の昔から持ったいた持論です。

 日本の資格試験は米国などに比べて難しすぎます。だから、資格を取得した頃には
 皆ヘトヘトになってしまいます。ここが、日本の資格の可笑しな点だと思います。

 ー資格を使う前に燃え尽きてしまった。


 まあ、趣味で資格を目指せるほどゆとりが出来たらいいのですが、なかなか現実の
 世界は厳しいようです。

 本日もご購読ありがとうございました。

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◇編集後記◇
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 最近、読んだ本で面白かった本を紹介します。

 「大人の探検ごっこ」清野 明著(アスキー新書)980円

 アウトドア好きにはたまらない一冊。思わず眠っていた遊び心が目を覚ましました。
  
 連絡先  ⇒ info@shikaku-21.com
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
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