━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0058━━2007.11.7━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇第58号 「食えるスポーツ、食えないスポーツ」◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。

 月日が立つものは早いものでもう11月半ばです。今年も残すところあと
 1ヶ月あまりとなりました。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか?



■ところで、私はスポーツの中でもゴルフがわりと好きです。個人プレーで、
 一人でも練習できますし、自分の性格に合っています。

 自分自身は100も切れないようなヘボゴルファーですが、テレビで
 トーナメントの試合はよく見ます。 
 女子プロのトーナメントもたまに見ることがあります。
 なかでも今、注目しているのは上田桃子という21歳の若手プロです。

 その上田桃子が先月「情熱大陸」という番組に出ていました。
 インタビューの中で、上田プロがこんなことを言ったのです。

 「学生時代からバレーボールやバスケットボールのような先のないスポーツ
  を真面目になってやってる人が、自分はどうしても信じられなかった」

 だいたい、このような意味のことを言っていました。



■このたった一言の発言で、上田プロのブログは炎上したそうです。

 多くの人の、非難や主義主張はこんな感じでした。

 「スポーツはカネだけでするものではない。
  神聖なスポーツを冒涜するような発言は慎んでもらいたい」

 確かにその通りです。スポーツはカネのためにするものではない。
 スポーツはオリンピックみたいな平和の祭典もあります。だから、
 それも一理あります。

 しかし、私はあの時上田プロの発言を聞いて、
 「この人若いのに、よーくわかってる人だなあ」と素直に感激して
  いました。



■例えば、スポーツには直接カネに結びつくスポーツとカネにはならない
 スポーツがあります。

 例えば、以下のスポーツをAとBにグループ分けしてみましょう。

 Aグループ

 野球、サッカー、ゴルフ、相撲、フィギアスケート、競輪、競馬、F1
 (競輪、競馬は本来、スポーツではないかもしれませんけれど)

 Bグループ

 バレーボール、バスケットボール、ラグビー、陸上、水泳、柔道、空手、
 重量挙げ、体操、スピードスケート


 簡単なことですよね。Aグループにはちゃんとプロの世界があります。一方、
 Bグループには現在はアマチュアの世界しかありません。だから、Aグルー
 プのスポーツはカネを稼げてBグループが金を稼げなくても当然です。



■極端な話、砲丸投げでたとえ世界記録を樹立しても、オリンピックで金メダル
 は取ることができるかもしれませんが、それでカネは稼げません。
 
 砲丸投げトーナメントみたいなプロ競技は現在ありませんから。

 最近亡くなった、先代の貴ノ花が「水泳じゃメシが食えない」といって相撲界
 に転身したのは有名な話です。
 当時の水泳関係者は「日本はこれで一つメダルを取りこぼした」と嘆いたそう
 です。



■上田桃子プロの話に戻りますが、

 私は彼女の言っていることが案外、核心を突いていると思います。少なくとも、
 彼女は遊び半分でゴルフを始めた訳はありません。

 将来はプロになって、試合にたくさん出て稼いで賞金王になる。それぐらいの
 心構えは人に言わなくともずっと持っていた筈です。

 おそらく、あの時はつい本音がポロリ出てしまっただけでしょう。

 プロゴルファーたちは皆、好きか嫌いかにかかわらずゴルフで稼いでいるのです
 から。(もっともゴルフが嫌いではプロにはなれないでしょうから皆、ゴルフは
 三度のメシよりも好きなのでしょうが)



■結論です。

 結局、スポーツでも資格でも将来を見据えて、取り組まないと後々たいへんな
 ことになってしまいます。

 貴ノ花の場合は、兄(先々代横綱若乃花)が二子山部屋を開いていて相撲取り
 になる道がちゃんと開かれていました。だから道を誤らなくても済んだのです。

 当たり前の話ですが、将来プロゴルファーになりたいと思っている子供が毎日、
 毎日バスケットボールばかりやっていても、永久にプロゴルファーにはなれる
 筈ないのです。(基礎体力はつくと思いますけど)

 プロゴルファーになりたければ親が子供に多額の金を投資して、レッスンプロ
 に付かせて学ばせるとか、ゴルフ部の充実している学校に転校させなければな
 りません。



■資格も自分で興味のないことはやらないことです。最初から手を出さないこと
 が肝心です。興味のない資格の勉強は苦痛以外の何ものでもないはずです。

 自分が好きならば、たとえきつい勉強でも耐えて行くことができます。スポー
 ツも同じです。馬を水場に連れて行っても、馬に飲む気がなければ水を飲ませ
 られないのと同じことです。


■将来につながらないと思えば、必要以上に勉強に深入りしないこともできます。

 会社で仮に宅建取得が義務付けられていても、あなたは試験に合格することだ
 けを考えればいいのです。もしあなたにそれ以上に関心や興味がなければ、こ
 の先、その資格に使い道があるとは思えないのです。

 本日もご購読ありがとうございました。

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◇編集後記◇
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 日経キャリアマガジン12月号(11月10日発売)に、私のコメントがほん
 のちょこっとだけ掲載されるそうです。気になった方は本屋さんでこっそり
 立ち読みしちゃいましょう。
「でも、そんなの関係ねぇ!」という人は無視しても全然構わないですよ。
 
 連絡先  ⇒ info@shikaku-21.com
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
  発行者Webサイト: http://www.shikaku-21.com

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