━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0067━━2008.5.28━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□    
◇第67号「良い情報はどんどん与えよう!」◇
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■緑鮮やかな爽やかな季節です。

 こんな日は外に出て森林浴をしたくなりますね。

 あっ、今これを書いている時、窓のから風がとても心地よく感じています。
 
 皆様の窓からはどんな景色が見えるのでしょうか?

 こんにちは。

 資格コンサルタントの末木紳也です。



■突然ですが、例えば皆さんは何かいい話を聞いたときどうしますか?

 皆さんは、それを積極的に人に話す方でしょうか?

 それとも、秘かに自分の胸のうちだけにしまっておくタイプでしょうか?

 なぜこんなことを急に聞いたかというと、これが成功と成功しない人の

 大きな分かれ目になるからです。

 結論から話しますと、いい話やいいアイデア、情報は一人占めしないで、

 どんどん人に話した方がよい結果を生むようです。

 するとどういうことが起きるか。必ずいい話があなたの所に帰ってきます。

 それを、今から私の経験からお話したいと思います。



■私が前職の商業コンサルタントをしていた時の話です。

 私が入ったとき、私の会社は素人同然の集団でした。私は創業時からいた

 第一期生でしたから、仕事を聞いても教えてくれる上司や先輩は一人もい

 ませんでした。当然、仕事は手探りで進めざるを得ませんでした。

 当時の会社は、ショッピングセンターや商店街等の商業集積をソフト面から

 支援したり、基本調査や基本構想、計画書等を作成するのが主な仕事でした。

 しかし困ったことに、素人の私にはショッピングセンター開発に係わる一連の

 流れ、特に都市系(ハード面)の知識がすっぽりと抜け落ちていたのです。



■たとえば、ショッピングセンターの開発では必ず、こんな言葉が出てきます。

 都市計画法、用地買収、用途地域変更、市街地再開発事業、保留床、区画整理
 
 事業、減歩、借地借家法、建設協力金、保証金、敷金、礼金、都市計画税、

 登録免許税等々。

 当時の私は、こんな専門用語が普通に飛び交う委員会でも、これらの言葉の

 意味さえさっぱりわからず、そもそも見たことも聞いたこともない訳でして。

 委員会が終わるまでいつも手に汗握り締めていました。

 しかし、もしあなたが商業コンサルをやるつもりなら、実はこれらの言葉の意味

 当然知っていていなければならないことです。知らないと確実にバカにされます。

 というか、次第に周りから相手にされなくなっていきます。



■駆け出しのコンサル、俄仕立ての商業コンサルの私は、委員会ではいつも窮地に

 立たされました。商業集積の調査委員会のメンバーは、エラ〜イ大学の先生、

 地方自治体の役人、キーテナントの開発部長、地元商業者等がいて、コンサルタ

 ントとしては都市系コンサルと私のような商業系のコンサルタントがいます。

 それで、分からないことだらけの私はその時どうしたと思いますか?

 それは、

 委員会が始まる前に私は一時の恥を忍んで、都市系のコンサルタントに教えを

 願ったのです。

 でも、考えてみれば、これはプロのコンサルとしてはとても恥ずかしいことでした。

 だから、こんな言葉が返ってくるかもしれないと思っていました。

 「お前、そんなことも知らねえのかよ。それでよくコンサルタントが務まるな!」
 
 なんて、一笑に付され、コケ脅され、小バカにされても仕方のないことでした。

 でも、その時、そのコンサルタントは違っていました。罵倒するどころか、私に

 に土地のことや建物の仕組みについて、私に懇切丁寧に教えてくれたのです。

 その時は今でも、地獄で仏に出会ったように感じました。



■それどころか、委員会が終わった後、わからなかったことを宿泊先のホテルにまで

 来て、熱心に教えてくれたのです。その時は、都市系コンサルタントにしかわから

 ない様々な有益な話や苦労話を聞かせてもらいました。

 私も拙い知識ながらも、私の持っている(当時のノウハウはたいしたものではなか

 ったのですが)商業集積に関する最新のソフト面の施策を彼に話ました。でも、彼は

 そんな私の話もとても喜んで聞いてくれました。とても、感謝してくれたのです。

 その時、私も多少なりとも彼の役に立てて嬉しかったものです。

 聞いて見ると、彼の周りには彼と同じような人間しかいなかったということです。

 やはり、ソフト面の施策がよくわからなかった彼も、結局彼も同じ悩みを抱えていた

 のでした。

 私はハード面では不足な自分の知識を補おうと後日、宅建の資格の勉強したのは以前、

 お話した通りですが、でもその時は本当に助かったのです。



■専門的な話になりますが、街づくりの仕事などはハード面やソフト面どちらが欠けても

 良い街づくりをできないのです。ハードとソフトはある意味、表裏一体なのです。

 相互に補い合い、噛み合わなければよい街づくりはできないのです。

 こんなことを、私は商業コンサルタント時代に体で学んだのです。

 余談ですが、そのコンサルタントとは独立後もずっと付き合いが続いています。



■ズバリ、資格士業でも同じようなことがいえそうです。

 他の資格士業の人の仕事もたまには関心を持って見てみましょう。

 そして、疑問に思ったことは素直にどんどん聞いてみることです。

 反対に人に聞かれたら出し惜しみせずに、どんどん新しい、良い情報を与えることです。 

 すると、あなたの周りにはさらに良質な情報が集まってきます。

 そして、案外新たな発見があるかもしれませんよ。

 表から見てもよくわからないことは裏や斜めから見てみるのも結構、良いアイデアが

 みつかるかもしれません。

 実際、この世の中全くオリジナルなアイデアなんて一つも存在しないのですから。

 以上、商業コンサルタント時代の思い出話でした。




 本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇ 
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来月は6月。梅雨入りはわりと近いようです。
とにかく、夏が大嫌いな私は早く寒くなって欲しい。一年が、春、一瞬の夏(三日く
らい)、秋(半年くらい)、冬というサイクルだったら嬉しい。
今年は北欧でも行ってみたいです。あるいは、北京オリンピックもいいですね。
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