━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0072━━2008.7.23━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第72号「本を出すならこんな手もある!」◇
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■夏全開です。
どうして資格試験はどうして夏が多いのでしょうか?
いつも疑問に思っています。
皆様様、いかがお過ごしでしょうか?
資格コンサルタントの末木紳也です。
■ところで以前、資格士業やコンサルタントは本を出した方がよいというお話
をしたことがあります。
今日はこのことについて、ある方からご質問を受けたのでこの場を借りて
お話したいと思います。
その方の質問を要約すると、
「いきなり本を出せといわれてもそんなに簡単じゃない。具体的な方法が
あればそいつを教えてくれよ」ということでした。
(もっともこんな乱暴な口調ではなかったですよ!念のため)
■確かに素人がいきなり本を出すのは難しいことです。
そこで今日は、実際に出版に成功したある事例を紹介します。
私は友人の診断士が初めて本を出した時のことが強く印象に残っています。
その事例です。
その人(仮にA氏)とします。Aさんは現在、流通コンサルタントとして
ご活躍されているのですが、その本の出し方が一風変わっていて非常に、
ユニークでした。
Aさんは32歳で独立したのですが、当時Aさんが中心となってある研究
会を立ち上げ活動していました。そのメンバーは流通業界で仕事をする
中小企業診断士たちで、20名くらいの方がいたそうです。
■彼は先見の明があって、当時から流通コンサルタントを目指して頑張って
いましたが、当時どうしても欲しかったものが自分の著書だったわけです。
しかし、素人同然で、実績もない、ステータスもない、カネもない30歳
そこそこの若造に、本を出すことは容易ではありませんでした。
それではここで質問ですが、Aさんはどうやって本を出すことに成功したの
でしょうか?
※ヒントはAさんが自ら研究会を主宰していること。
ー 考える時間(1分)ー
■いきなりこんな問題出されても一体なんのことかわかりませんか。
この人の場合、じつは研究会で発表したレポートを本にしないかと研究会の
仲間に誘ったことなんです。
「皆で研究した成果をこの際、本にして残さないか」と誘ったそうです。
基本的に実績のない人間は出版社は相手にてくれません。ですから本を出す
なら当然、費用が掛かります。
ある中堅ビジネス書専門の出版社に相談すると、一冊の本を出すには200
万円程度は掛かるということだったそうです。
(出版ビジネスって今も15年前の昔でもあまり変わってないんですね)
■業界の会の様々な事例研究や現場の実態を示すレポートは、本にするには
十分価値あることでした。
しかし、問題は費用です。200万円なんてとても個人で出せる金額では
ないですよね。
1人で出すようなおバカな真似は賢い皆さんは絶対にしないことでしょう。
(でも、私はこんなマネ平気でしちゃいましたよ〜♪)
ところが、考え方一つで費用の問題はクリアできたのです。
例えば出版費用が200万円掛かったとしても、もし20人で頭割りしたら
どうでしょう。
200万円÷20人=10万円です。均等に割れば1人分の負担はわずか
10万円程度で済みます。一人ではほとんど不可能な出版も共同で出版する
なら簡単にクリアできたのです。これには気がつきませんでしたね、私も。
■確かに10万円で本が出せるのならそんなに悪くはない話です。共著とは
言え、自分の名前が実際本に載るのなら営業や宣伝ツールにも使えます。
しかし驚くなかれ、彼の本当にスゴイところはこれからが本番です。
一体、本の著者を誰にするのかという問題でした。考えてみれば著者の
いない本なんてこの世の中に一冊もありません。
でも、紙面の関係上、まさか20名全員を著者には出来ません。
そこで、彼はこういう案を出したといいます。
「○○業研究会」代表者 ××△△でどうでしょうか?
○○は彼主催の研究会の名前、代表××△△はもちろんAさんの名前です。
この案に反対するものは一切ありませんでした。自ら研究会を立ち上げ、
運営している彼に面と向かって逆らえる人はいませんでした。
■一人ひとりが自分の分担を決めて執筆し、半年後本は出来上がりました。
巻末には、もちろん執筆した20名全員の略歴を載せました。本を手にして皆、
納得、ご満悦の表情だったそうです。
しかし、本の表紙は彼の名前が記載されているので書店で見れば彼の本という
ことになってしまうのです。彼は初めての本を僅か10万円で出すことに成功
したのです。この本は、正真正銘の彼の著書です。
ものすご〜いアイデアマンだと思いませんか?
後に、彼は流通業界の大御所ともいわれるG大学のT先生の監修で本を出すこと
にも成功しました。T先生は数年前にお亡くなりになられましが、生前とても
彼を買っておられたそうです。それからはトントン拍子といってもよいほどの
活躍ぶりです。
■この人は元々診断士の受験を一緒にしている頃から人とは少し発想が異なっている
と思っていました。凡人である私はは足元にも及ばないと感じていましたが、出版
の分野でも当時から異彩を放っていました。
出版に至るルートは人それぞれあると思いますが、何かの参考になるかと思い、
徒然なるままに書かせていただきました。
本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇
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昔、青春18キップの旅というのが流行りました。今もこのキップありますが、この
おトクキップは別に18歳でなくても使えます。5枚で11,500円。1回当たり
な、なんと2300円というお買い得です。
JR在来線は特急以外は乗り放題のオトクなキップですが、使えそうで使えないので
購入するかどうか迷っています。現地に着くまで疲れちゃったら仕方ないですから。
このシーズン、どこ行くにも通常料金の3倍くらい掛かるんですね。
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