━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0073━ 2008.7.30━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第73号「情報は一体誰のものか」◇
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■いよいよ明後日から8月に突入です。
1年中で一番暑い時期です。
私は今、このメルマガを書きながら早く夏が終わって欲しいと思っています。
本音を言えば、個人的には明日から真冬でもいいのですが北極でも行かなけ
ればムリです。日本にどっか涼しい場所ないですかね。
いかがお過ごしでしょうか。
資格コンサルタントの末木紳也です。
■今日はまず、出版物のお知らせからです。
「資格・検定・公務員受検案内2010年版」(学習研究社8月10日発売)
で監修をさせていただくことになりました。ゲラを見せていただいたのですが、
最初の7〜8頁に登場するらしいです。どんなに仕上がっているか楽しみです。
いわゆる資格ガイドものは初めてなので非常に光栄なことですが、書店の資格
コーナーで見ても資格ガイドは皆、個性がなく同じように見えてしまいます。
いつか今まで見たことのないような面白い資格ガイドブックが作れたら最高
なんですけど。
ご興味のある方は書店でどうぞご覧ください。資格ガイドコーナーです。
■ところで、情報について以前、当メルマガでお話したことがあります。
結論は、自分で良いと思った情報はどんどん与えようということでした。
理由は、良い情報を与えればめぐり巡って、自分にさらに新しい精度の高い
情報がもたらされることもあるという話。これは真理です。
しかし、そもそもこの情報ってヤツは曲者です。一体何物なんでしょうか?
一般的に、情報には明確な形というものがありません。
情報は「ねえ、あのレストランってよくない?」とか「あの映画もう見た?」
とかそんな感じで共有されることが多いものです。
ムリやり形にしようとすればできないこともありません。
たとえば、形ということなら本とかDVDとかが情報商材になるのでしょう。
■情報は人に与えるからこそ情報なんですね。
誰かに与えた時点で初めて価値が生まれるのが情報。独り占めしていたらいくら
素晴らしいアイデアでも、けっして世間に知られることはありません。
確かに、情報は与えてしまえばその時点で役割は終わってしまいます。
しかし、与えない限り永久に価値は生まれないのが情報です。
また、情報とは時間とともに価値を失っていく性質もあります。
いったいこんなパラドックスをどう解消したらよいのでしょうか。
答えは、情報がもっとも高い価値を持つ時期にタイミングよく売ることです。
なかなか難しいですね。
■私は個人的に情報とは世界人類全てのものだと思っています。極論すれば情報
とは誰のものでもありません。皆のものです。
確かに無作為に無制限に情報を与えれば、好からぬ輩がいてその情報を切り売り
したり、加工してさらに良い情報にして売り捌くなんてこともある訳です。
しかし、それで情報発信者は本当に被害を被ったのでしょうか。
「せっかくオレの集めたデータやオレが必死こいて考えたアイデアをいとも簡単に
盗みやがった」と目くじら立てて舌打ちするのでしょうか?
でも、これはあまりにも料簡が狭い考えです。
仮にあなたの情報がバンバン盗まれれば、誰かが面白い情報を発信していると
それだけ、あなたの知名度がアップすることもあるのです。
■私事で恐縮ですが、かつて私ごときの本でもパクられたことがあります。
その本は、装丁もコンテンツも私の本と非常に酷似していたのです。
書いている当の本人が瓜二つとビックリしたのですから間違いありません。
情報を集めると、運悪く(私にとって)その本は私の本よりも売れたそうです。
でも、私はそれを聞いてなんだか妙に嬉しかったですね。
「自分の本をベースにアレンジして新しく本を作ってくれたんだ」
無視されて誰からも真似されないよりも、真似されて成功してくれた方がずっと
良いです。誰かが注目してくれていたのですから。
■情報が世界人類共通のものならば、パクリや盗作も大いに結構ということです。
考えてみればどんな素晴らしいアイデアも個別で成り立っていることなどない
のですから、どこかで誰かのアイデアや情報を必ずパクっている筈です。
どうしても盗まれたくなければ著作権や商標登録でもすればいいだけの話です。
たとえば、私はメールマガジンのバックナンバーを全て公開しています。
理由は少しでも多くの人に見てもらいたいからだけです。数年前のメルマガは
完成度も高くなく、書いている本人はとても恥ずかしいのですが、私はあえて
曝け出しています。
人によっては、最新号のみ公開や非公開という人もいるようですが、私にすれば
随分ともったいないことをしているなと思います。
■自分から情報を隠蔽して発信しなければ宝の持ち腐れで、自ら露出を拒否して
いるようなものです。
本もまた同じです。私の本は全国の図書館にありますが、今までかなりの人に読
んでいただいていると密かに自負しています。
著書側の本音とすれば、「図書館なんかで読まずに本屋で買ってよ」ということに
なります。でも、私はたとえタダでも私の本を読んでくれないよりは読んでくれた
方が数段いいと思っています。
理由は単純明快、私の本を読んでくれればそれだけ私のことを知ってもらえるから。
実際、私の本やメルマガを見たという人がファンになってくれたり、いきなりメール
をくれたりします。またメディアから話が来ることもあります。
■月並みですが、情報過多の現代、間違った情報も多いのも事実です。
新鮮かつ質の高い情報を選抜できる能力を磨くのはさらに大切なことです。
情報を与える効果もありですが、変な情報に汚染されるマイナス面もあることも
忘れてはいけません。
でも、こればかりは一朝一夕には行かないようです。
本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇
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冒頭の学研で思い出したのですが、子供の頃「科学と学習」という雑誌があって、
毎月それを楽しみにしていたことをふと思い出しました。付録がついていてそれが、
結構嬉しかった思い出があります。昔、お世話になったそんな学研さんに恩返しが
できたら嬉しい限りですが資格ガイドも売れて欲しいです。
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