━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0081━2008.11.12━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第81号「最強の戦略、ブルーオーシャン戦略」◇
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■今年も残すところあと2ヶ月を切ってしまいました。
朝晩はすっかり寒くなりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
資格コンサルタントの末木紳也です。
■ところで、前回のメルマガでラーメン屋の話をしました。
憶えていますか?
前回のテーマを軽く復習すると、ラーメン屋の敵はラーメン屋だけではなく、
ラーメン屋同士で競合できる店はほんの一握りの店である。大部分の店はそれ
以前の戦いで負けて、淘汰される運命にあります。
今日は、そこで前回の続きとして資格とは直接、関係ない話をします。
■皆さんはビジネスの戦略には、いろいろな戦略があることを既に、ご存知
だと思います。
いつか、紹介したランチェスター戦略もビジネスの基本戦略の一つです。
そこで、今日お話したいのはブルーオーシャン戦略という美しい響を持つ
戦略です。でも、何かこの言葉、聞いているだけで気分がウキウキ楽しくなり
ませんか?
■一般的にビジネスと言うと、常に「競争」を連想される方は多いと思います。
「ビジネスの基本は、他社や他人と競争して勝つこと」である。
または、「他社や他人を徹底的にやっつけること」であると。
このように決め付けている人は実際、世の中には非常に多いものです。
ところが、今日お話するブルーオーシャン戦略は最初から他社との戦いや
競争は想定していません。
それどころか、そもそも敵が誰もいないことを前提とした戦略なのです。
■でも、こんなことって実際ありうるのでしょうか?
確かに、競争のない世界でビジネスをすればそれはラクチンですよね。
しかし、八百屋やスーパーでダイコン一本売るのでも、シャンプー一本売る
のも競争が伴います。同じ商品であれば、消費者は1円でも安く買いたいのは
人情です。でも、これが全くの独占状態だったらどうでしょうか?
競争は絶対に起きません。
戦後の闇市のように、生活雑貨が単一の生産者から供給されるとしたら競争
原理が起きる筈はありません。
簡単に言えば、これこそがブルーオーシャン戦略なのです。
■もちろん、これはダイコンやシャンプーなどにはこの戦略は絶対使えません。
しかし、町工場とかでも突出した技術力を持つ会社は、この戦略が平気で使え
ちゃうんですね。羨ましい限りですがホンマの話です。
敵や競合相手なんか一切いませんから製品はこちらの言い値で買ってくれます。
例えば、
大田区の従業員5名程度の木造のチョー地味な町工場あたりで、世界的な技術を
持っている会社があります。社長さんはもちろん地味〜な人柄で、派手さは全く
なく、傍目には儲かっているようには絶対見えなく、従業員への給料も遅配し
そうな会社が、じつは滅茶苦茶、儲かっているケースがあります。
アメリカ航空宇宙局、NASAに製品を納入していたりする場合もあります。
■このケースなど、まさにブルーオーシャン戦略を地で行く感じです。
確固たる市場はあるが競争相手が全くいないのです。これがビジネスを大きく
成功させている要因なのです。でも、こんなケース探せば巷にも結構あるんです。
彼らはそもそも競争していないから余裕があります。多くのビジネスは競争を
前提に成り立っているのに、競争がないから値切られる必要はない。
少なくとも、月末になると売上や利益で胃が痛むような思いはしていません。
■ビジネスでは人と争わないこと、競争しないことこそベストの戦略なのです。
これは会社対会社の関係だけでなく、実社会の個人でも当てはまることです。
争いが起きるのは、常に他人と利害が対立するからです。
コンサルタントの世界も同じで、競争の激しい業界では足の引っ張り合いや
誹謗、中傷が渦巻いています。少し世の中に出てくると、蹴落としてやろうと
目論んでくる人も中にはいます。まあ、全てがそんな人ばかりではないですが。
アイツがいるから、アイツが邪魔だから、アイツがオレより能力があるからオレが
出世できない。それで、相手を妬み、謗り、攻撃する。
悲しいですがある意味、それはサラリーマンの真の姿です。自分が生き残るため
には何でもしてしまう人は多いのです。
しかし、そもそも他人と利害が対立しなければ喧嘩や争いになる筈はありません。
極端な話、
あなたが他人に恨まれることも、あなたが必要以上に他人を恨むこともない筈です。
■競争のないブールーオーシャン戦略では、こんな世界とは無縁です。
こんなブルーオーシャン戦略に興味を持ってしまったあなた、前述の町工場の
ようにあなたにしかできない、付加価値の高い仕事を見つけてください。
そこには、きっとどこまでも果てしなく続く青い海原が広がっています。
青い海原に目いっぱい白い帆を張ったヨットを走らせる感覚は最高です。
本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇
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11月10日発売の「日経キャリアマガジン12月号」の資格特集で私のコメントが
掲載されています。日経キャリアマガジンは今年の8月号以来の久々の登場ですが、
今回の資格ランキングは4人の資格ウオッチャーが独自に資格ランキングを予想する
と言う斬新な企画で、結構面白かったです。編集プロダクションの方のアイデアなん
でしょうが、ああいう企画なら大変乗り気で、私は大歓迎です。
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