━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0094━ 2009.7.15━━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第94号「大学に行くのと資格を取得するのはどちらがトクか」◇
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■約一月ぶりの配信です。

 関東地方は梅雨明けしたようです。

 暑さ全開、いよいよ夏本番といった感じです。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。


■今日は、お知らせがあります。

 毎月「企業と人材」(産労総合研究所)で執筆させていただいているコラム

 「キャリアアップのための資格取得活用講座」が、このほどYAHOO!オン

 ビジネスで掲載されることになりました。第1回目の掲載日は7月14日です。

 →http://column.onbiz.yahoo.co.jp/ny?c=al_l&a=025-1246941175
 
 掲載誌から約半年遅れにはなりますが、コラムを気軽に読んでいただくことが

 可能になりました。

 「企業と人材」は企業の教育スタッフ向けのビジネス誌ですが、一般の方にも

 ご覧いただけるようになりましたので、この機会にお読みいただきますと嬉しい

 です。


■先日、2011年版の資格ガイドの監修の仕事で編プロ、ライターの方とお会い

 したのですが、その際、話の流れで大学経営の話になりました。

 今、大学の経営がどこでも厳しくなっているそうです。有名大学に志願者が集中

 する一方、一部の地方の大学では定員割れで経営が成り立たず、廃校も検討して

 いる学校もあるとか。大学も受験生から選別される時代になったようです。

 これらの原因の一つは少子化の影響で子供が減り、それに伴い大学志願者の数が

 激減していることです。


■しかし、どうやら大学経営が危ない理由はそれだけでもなさそうです。

 考えられる原因は、すなわち大学の価値そのものの低下です。

 例えば、今は有名大学出ても将来が保証されているとは限らないのです。

 良い大学を出て、いい会社に就職しても、会社はいつ統合や破綻するかわからない。

 たとえ会社が存続してもリストラされるかもしれない、こんな不安を抱えていれば

 大学にたいした魅力を感じなくなっても当然です。

 今の時代、昔のように有名大学を出ていれば一生、安泰なんてことはないのです。


■こんな中、逆に資格のステータスや役割は益々上がっているようです。

 資格を大学在学中から目指す人は昔からいましたが、最近ではダブルスクールは

 当たり前の時代です。

 名より実を取るとすれば、漠然と大卒の肩書きを作るよりも、資格の方が価値が

 高いということでしょうか。確かにたいした目的もなく大学に4年間、通い続ける

 くらいならきっちり資格の一つや二つ取得した方が、今後の人生をより有利に展開

 できそうな気がします。

 こんな中、大学によっては資格スクールの資格講座を大学の単位と認める動きまで
 
 出てきているそうです。興味、関心のある方は自分で調べてください。


■大学側も選ばれる時代、資格取得に力を入れていることを志願者にアピールして

 受験生をたくさん集めようと必死なのです。

 確かに、新卒時に一人は何も経験もノウハウもない新入社員、もう一人は公認

 会計士資格を持つスーパー社員ならその差は歴然です。 

 22歳なら普通は新入社員でパシリと相場は決まっています、会計士なら先生呼ば

 わりでしょうからやはり違います。(もし、こんな人いたら好きじゃないですけど)


■ただ、これだけ考えると資格の方が断然有利であると思いがちですが、大学は入学

 さえすればよほどのことがない限り卒業までは漕ぎつけられますが、資格は目指しても

 取得できる保証はありません。難易度の高い資格ほどリスキーなことは周知の通りです。

 私は、資格はベーシックなものを取っても会社でも十二分に役立つと思います。

 徒に難易度の高い資格を目指して挫折するよりも、まず会計・法律・マーケティング

 の基礎知識を身に付けるべきです。


■結局、大学も何のために大学に行くのかが今問われていると思います。

 幅広い教養や人脈を身に付けたいのなら、大学にも意味があると思います。

 しかし、単に遊びに行くなら4年間は考えようでは時間のムダ使いです。資格という

 確実な武器を得ることは意味があります。

 時代の変化のスピードは非常に早く、付いていけないほどです。

 有名大学を出ていても、難関資格を取得しても食べられない人は大勢います。

 皆と同じキャリアを目指すのでは物足りない、自分なりの戦略が求められる時代

 なのです。

 本日もご愛読ありがとうございました。

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◇編集後記◇ 
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最近、テレビで資格特集がやたら多いですね。よくやっていますのでよく見ます。
先日、テレビ朝日の土曜ドラマで「100の資格を持つ女(2)ふたりのバツイチ
殺人捜査」なんていう番組をやっていました。資格マニアの主人公(おばさんデカ)
が資格を活用して難事件を解決するという単純明快なストーリーです。資格がテレビ
ドラマのテーマになるような時代です。しかもこれが今後、浅見光彦のようにシリー
ズ化されるとか。でも、2があるのだから当然、その先もあるのでしょう。
こんなドラマなら私も監修として特別参加させてもらいたいが、やっぱりムリかな。
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